地盤沈下
地盤沈下
地面が沈み、標高が低下すること。公害の一種。
多くは地下水の過剰揚水によって生じる。
地震等の地殻変動によるものもあるが、ここでは人為的要因によるもののみ述べる。
原因
多くは、工業用水として地下水を過剰に汲み上げたこと。
地下水を過剰に汲み上げると、地層中の水分が減少し、減った水のぶん、地面が沈下する。
顕著な場所
(環境省資料)
- 東京都江東区
- 大阪市臨海部
で特に顕著なことを覚えておこう。
両地域は、地盤沈下が進んだことで地面が海面下まで沈み、「ゼロメートル地帯」と呼ばれる。
両地域では、高度経済成長期以降(場所によっては戦前から)工業が発達し、工業用水として地下水を汲み上げ、利用したことで地盤沈下が進んだ。
現在では、法律・条例によって地下水の利用を厳しく制限しており、地盤沈下の進行はおおむね食い止められている。
(青、濃い青が海抜0メートル未満の地域)
(国土地理院 標準地図をもとに筆者編集)
タグ
# ゼロメートル地帯
# 公害
# 公害問題
# 地下水
# 地盤沈下