の利用が主。
忘れがちなのが工業用。
ダイヤモンドは地球上で最も硬い物質なので、切削用工具や研磨剤としての需要が存在する。
多少の順位の入れ替わりはあるが、上位国の顔ぶれはだいたい以下のようになっている。
ボツワナといえばダイヤモンド。ダイヤモンドといえばボツワナ。
必ず結び付けて覚えよう。
特にボツワナは、国の経済がダイヤモンドで支えられているモノカルチャー経済となっている。
(Kimberley Process Rough Diamond Statistics)
ダイヤモンドの特徴はその流通経路にある。
ダイヤモンドの原石は、掘っただけでは使い物にならないので切削、研磨加工が必要になる。
ダイヤモンドの加工はどこでもできるわけではなく、
くらいでしか行っていない。
そのため、この参加国の貿易統計にダイヤモンドが現れることがある。
特にイスラエルは国全体の貿易規模が小さいので、ダイヤモンドが貿易統計の上位に入ってくる。
これらの国では、ダイヤモンドの原石を輸入、切削・研磨して完成品を輸出する加工貿易を行っている。

ダイヤモンドは、違法採掘によって紛争組織の資金源となる危険性が指摘されている。
このような、紛争の資金源となるダイヤモンドを紛争ダイヤモンド、血塗られたダイヤモンドなどと呼ぶ。
このようなダイヤモンドの生産・流通を防ぐため、正当に生産されたダイヤモンドはキンバリープロセスという仕組みで管理されている。
近年の技術革新により、人工ダイヤモンドの品質が向上。天然ダイヤモンドの価格が低下している。
ダイヤモンドに経済を依存している国(特にボツワナ)は、国の経済にも大きな悪影響を与えており、政治の不安定化にもつながっている。
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