Follow Us!!:

アプリなら、たくさんの便利な機能が無料で使える!
今すぐアプリをダウンロードして、もっと自由に学ぼう!

履歴の確認
お気に入り・フォローの登録
通知の受け取り
ファイルの作成・追加・複製
メモの作成・確認
モチベボードの投稿
App StoreからダウンロードGoogle Playで手に入れよう
運営会社お問い合わせ利用規約プライバシーポリシー

© 2025, okke, Inc.

サービス経済化(脱工業化)

簡単なまとめ

社会が発展し、経済の中心が工業(製造業)から第三次産業へ移行すること。

原因は、

  • 製造業の海外移転
  • 製造業の自動化による工場労働者の減少

先進国で進行しており、その中でも米国・英国で特に進行している。

sangyoubetu syukusyou.jpg

産業別人口構成。ILO,他

脱工業化

産業別人口構成の項で述べたように、経済の発展に応じて経済の中心は第一次→第二次→第三次と移っていきます。

十分に経済発展が進んだ先進国に見られる現象です。

原因

  • 工場の海外移転
  • 工場の自動化

が主な理由です。

経済発展に伴い工場労働者が減少することが、脱工業化の最も大きな理由です。

経済発展が進み、工場労働者の賃金が上がると、製品の価格も上がり競争力が低下します。そのため、企業としては人件費の削減が大切になってきます。

まず、企業は安い労働力を求めて工場を海外に移転します。グローバル化が進み、企業の海外進出も容易になった昨今、この流れはますます加速しています。

また、工場に産業用ロボットを導入し、人が行っていた作業を代替する例も増加します。人件費削減ですね。

脱工業化の度合い

脱工業化は先進国にみられる現象なので、先進国のことだけ述べます。

先進国の中でもいろいろあって、ざっくり言うと

  • 日本・ドイツ→比較的製造業が強い
  • アメリカ・イギリス→第三次産業に全振り

というようなイメージです。

日本やドイツは、例えば日本車やドイツ車が世界中で走っていたりと、工業製品を世界中に売りまくっていて、先進国の中でも製造業が強い国です。

一方、アメリカやイギリスは製造業をあまり重要視していません。イギリス製の機械とか普段あまり見ないでしょう。

その代わり、アメリカやイギリスは金融、保険、ITなどの高度サービス産業がかなり発達しています。アメリカ製品は普段使わなくても、iPhoneやGoogleやYouTubeやAmazonやVISAはよく使いますよね。サービスで世界から金を稼いでいるということです。

数字でいうと、第三次産業就業者割合は、

  • 日・独・・・約70%
  • 米・英・・・約80%

あたりです。

補足

サービス経済化、脱工業化の原因は、工場労働者の減少という要因だけで説明してきました。受験知識としてはこれで十分ですし間違いなく最大の要因なのですが、それだと第三次産業が発展する理由が説明できません。ので、経済や社会に関心のある皆さんには他の理由も知っておいて頂きたいと思います。

それが、

  • 消費行動の多様化
  • 少子高齢化、家族形態の変化、女性の社会進出などによるケアサービスの外部化

です。

経済が発展すると、多くの人が同じものを画一的に消費する社会から、各人の好みに合わせた多様な商品・サービスが提供される社会へと変化していきます。日本でも、かつては「巨人・大鵬・卵焼き」と言われたように、ある性別・年齢層などに応じて好まれるものがほぼ同じである社会だったものが、現在では多様なサービス・商品が登場し、消費者一人一人が自由に商品やサービスを選ぶことができるようになっています。

また、社会の変化により、ケア労働が増加しているのも見逃せません。育児や介護、供食サービスは、かつては家庭内で主に女性が担っていましたが、女性の社会進出や家族構成の変化(核家族化など)、高齢化によって保育園・介護施設などが、代わって労働を担うように変化してきています。

タグ

関連動画

19:05
【共通テスト地理問題解説】#1 人口【かんちり】チレキノウエノ【日本史&地理授業動画】
36:03
084 産業別人口構成 地理の羅針盤第08話Historia Mundi
16:41
【地理 共通テスト対策#12】サービス業・観光業*「ただよび」文系チャンネル
4:30
【地理B】21−2/2 第三次産業②産業別人口割合【過去問44回分徹底分析】【40/126分野で平均点獲得】共通テスト社会科・理科チャンネル
6:33
【地理B】21−1/2 第三次産業①概説、原則、比較【過去問44回分徹底分析】【40/126分野で平均点獲得】共通テスト社会科・理科チャンネル

関連用語

第三次産業
産業別人口
卸売業
商業
ソフトウェア産業