産業別人口
簡単なまとめ
全労働人口を、第一次・第二次・第三次産業の産業別で分類し、各産業の就業者数を割り出したもの。
経済発展が進むにつれて、
第一次→第二次→第三次
の順に、労働者人口の多いセクターが移行していく。
(ILO,他)
三角グラフで表すと、以下のように推移していく。
各発展段階
産業別人口構成は、一人当たりの所得と非常に強い相関があります。
産業別人口構成を見れば、一人当たりの所得をだいたい予想することができます。
後発発展途上国
一人当たりGNIは 0〜1000ドル程度。
エチオピアなど、アフリカの中でも特に貧しい国々にみられる構成です。
第一次産業の就業者が非常に多く、第二次産業は僅か。第三次産業はどんなに貧しくても一定の市場があるため(商業など)、最低でも1割はいます。
発展途上国
一人当たりGNIが2000~5000ドルくらいのイメージですかね。
工業化が始まっているくらいの段階です。
インドあたりの国をイメージしています。
第二次産業従事者が増加してきてはいるものの、第一次産業従事者もまだまだ多い状況です。
中進国
一人あたりGNIが1万ドル未満程度のイメージです。
中国やタイなど、工業化が進み、安い労働力を活かして製造業が活発な国々です。
第二次産業の人口比が最も高くなる時期です。ただし、第二次産業は高くても4割弱にしかなりません。3割前後がほとんどです。
先進国
OECD加盟国の中でも特に経済水準の高い、西欧やアングロアメリカ、日本などです。
第一次産業の従事者は極めて少なく、一桁前半がほとんど。第三次産業は7割を超えます。
製造業の盛んな日独と、サービス業の盛んな米英では、第二次・第三次産業就業者数に違いがみられます。詳しくはサービス経済化(脱工業化)を参照。
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