確率変数の変換
概要
確率変数
※ 確率変数とは、ざっくり言うと、サイコロの目や、3枚コインを投げた時の表の枚数、みたいな感じで、とりうる値が確率的に決まっているもの。
このとき、確率変数
- 期待値:
- 分散:
- 標準偏差:
となる。数学Ⅰのデータの分析で学ぶ変量の変換とも同じ式なので、押さえやすいはず。
証明は下で行うが、これはイメージをとても大事にしよう。
まず、期待値はその名前の通り、確率を考えたときに「だいたい期待できる値」なので、全てのとりうる値を
分散は、分布の散らばり具合を表しており、期待値とのズレを
このイメージを持っておくと、すぐに上の式を思い出せる。
証明
定義から愚直に示すクセを是非身につけよう。
ここでは、離散型の確率変数で話を進めていくが、連続型でも全く結論は同じ。(シグマが積分になるイメージ)
このとき、
のとりうる値は - それらの値となる確率はそれぞれ
となることに注意しよう。
では、まず期待値について。
となり示される。最後の式変形では、とりうる値のそれぞれの確率の和は
次に分散について。いま示した式も早速使っていくと、
となり示される。
※ 最後は、まさに
標準偏差は、定義から
となる。絶対値がつくことに注意!!