as
「イコール」のイメージを持とう!
as と言えば、受験生泣かせの単語ランキングトップ3には入る単語ですよね。文法の参考書見てるとやたら出てくるので、デジャブか?となっちゃいます。
なんと言っても、接続詞・前置詞・関係代名詞の用法があって、意味もたくさんあるので、頭がパンクしがちです。
とはいえ、as には、同じことを並べて「イコール」の意味を表すコアイメージがあるので、まずはそれを押さえましょう。
細かい意味全てをきっちり覚える必要はないので、とりあえずこの辞書で例文を通じてサラッと使い方を確認して、「ああ、イコールの意味を覚えておいて、意味に応じて適当に訳し分ければいいんだな」 とわかっておけば大丈夫です!あとは品詞の区別ができるようにしておきましょう(後ろが完全な文だから接続詞、など)。
as を制すると、長文読解でもかなり重宝しますよ!
ちなみに、ass と書いちゃうと「お尻」という意味のかなり汚いスラングになってしまうので、英作文では注意しましょう。
接続詞 as
接続詞として用いるときは、接続詞なので後ろには文法的に完全な文が続きます。これが目印です。細かいことを言うと、as は従属接続詞です。
時(〜するとき)
I saw my teacher as I was getting on the train.
(電車に乗るときに先生を見かけた)
→ タイミングが同じ(イコール)というイメージです
比例(〜につれて)
As we grow older, our body becomes weaker.
(歳を取るにつれ、体は弱くなっていく)
→ タイミングが同じ(イコール)というイメージです
様態(〜するように)
Behave as I told you to.
(言ったようにやりなさい)
→ 同じように(イコール)、というイメージです。to の後は behave が省略されています
理由(〜なので)
As it was rainy, the team decided to stop practicing.
(雨だったので、そのチームは練習を止めることにした)
→ これもちょっとイコールの意味からは離れてますかね...。理由を表す接続詞としては基本的には because や since を使います
譲歩(〜だけれども)
Tired as she was, she began studying math.
(彼女は疲れていたけれども、数学の勉強を始めた)
→ これはちょっとイコールの意味からは離れてますかね...。形容詞などを倒置により前に出した 「形容詞 as S V」 の形の場合のみ、譲歩の意味になります。
<補足(発展)>
譲歩の用法では、as を though(〜だけれども) に書き換えてもOKです(although はダメです)。
さらに、though を使うときは倒置を元に戻しても大丈夫ですが、as を譲歩の意味で用いるときは必ず倒置された形になります。
つまり、今回の文は
Tired as she was, she began studying math.
= Tired though she was, she began studying math.
= Though she was tired, she began studying math.
でも同じ意味を表すことができますが、
As she was tired, she began studying math.
だと意味が通りません!
前置詞 as
前置詞として用いるときは、前置詞なので後ろには名詞が続きます。これが目印です。
〜と/〜として
He was working as a cook at this restaurant.
(彼はこのレストランでコックとして働いていた)
Her mother considered her as a genius.
(母親は彼女を天才だと思っている)
→ これもイコールのイメージですね。動詞 A as B の形は特にめちゃくちゃ良く出てきます。
- define A as B:A を B と定義する
- consider A as B:A を B と考える
- regard A as B:A を B とみなす
〜のとき
As a child, my family was living in Osaka.
(子供のころ、家族は大阪に住んでいた)
→ タイミングが同じ(イコール)というイメージです
関係代名詞 as
関係代名詞として用いるときは、関係代名詞なので後ろには文法的に不完全な文が続きます。これが目印です。
関係代名詞といえば、which とか who とか wh 族が派閥を利かせていますが、実は先行詞に the same とか such とかがついた場合には as が用いられることがあります。
This is the same smartphone as I broke.
(これは私が壊したのと同じスマートフォンだ)
→ まさにイコールのイメージですね。broke の後に目的語がなく(先行詞として前に出ている)、不完全な文になっている点に注目です!
I want to draw such figures as I see on the textbook.
(教科書で見るような図形を描きたい)
→ これもまさにイコールのイメージですね。see の後に目的語がなく(先行詞として前に出ている)、不完全な文になっている点に注目です!
練習問題
では仕上げに、下の文中の全ての as の品詞を考えながら、日本語に訳してください。(少し無理やりな文ですが...笑)
I found the same book as I lost as a child as I was entering the bookstore.
【答】
わかりましたか?
まず品詞はこんな感じです。後ろが名詞なのか文なのか、文だとすると何か欠けている要素がないかを考えましょう!
訳はこんな感じです。
「私は、本屋に入ったとき、子供のころに無くしたのと同じ本を見つけた。」