概要
ある物体全体の温度を もしくは 上げるのに要する熱量のことを、熱容量という。
単位は定義から明らかな通り、 となる。
例えば、熱容量 のものを、 温度上昇させるのに必要な熱量は、
と求められる。一般化すると、熱容量 のものを、 温度上昇させるのに必要な熱量を とすると、次の関係式が成り立つ。
紛らわしいもの、比熱
間違いやすい言葉に比熱というものがある。よく小文字の と表す。文字まで熱容量を間違いやすいが、比熱は、単位質量あたりの熱容量のこと。つまり、熱容量を物体の質量で割ればよく、
という関係になっている。より詳しく日本語で定義すると、質量が の物体の温度を もしくは 上げるのに要する熱量のことを、比熱という。単位は定義から となる。
ではなく、 が用いられることもあるので、単位に注意しよう。
補足
ちなみに、熱量の単位には、 の他に、みんなよく知っているカロリー というものがある。
は、 の水の温度を だけ上げるのに必要な熱量のことで、具体的には、
である。レストランに行ったら、暗算でジュールに換算して楽しもう。