ホメオティック突然変異
ホメオティック突然変異とは
ホメオティック遺伝子の一部に起こる突然変異のこと。
ホメオティック遺伝子は各体節体のどの部位になるか決定する遺伝子なのだが、(詳細はホメオティック遺伝子のページをチェックしてね)
この遺伝子に突然変異が起こると、 なんと、体の一部が本来とは別の部位に分化してしまうのだ。
これが、ホメオティック突然変異の特徴である。
では、高校生物で学習する、ショウジョウバエのホメオティック突然変異の例を2つ紹介します。
突然変異体の例
①アンテナペディア突然変異体
触覚(アンテナ)が形成されるはずの位置に脚が形成される突然変異で生じた個体のこと。
【要因】
ホメオティック遺伝子の一つであるAntpという遺伝子に変異が起こり、頭部で発現してしまうことで起こる。
②バイソラックス突然変異体
野生型では、胸の部分は前胸、中胸、後胸の3つの体節に分けることができ、中胸から2枚の翅が生えている。
このうち、後胸が形成されるはずの位置に中胸が形成され、通常2枚のはずの翅が4枚になってしまう突然変異が生じた個体のことを、バイソラックス突然変異体という。
【要因】
Ubx遺伝子に突然変異が起こり、働かなくなることで生じる。
最後に
ホメオティック遺伝子の話も含めて、
ショウジョウバエの体節決定について動画で学びたい人は、「おうち生物 ショウジョウバエの体節決定」をチェック!
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