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原基分布図


原基分布図とは

初期原腸胚の各領域が、発生が正常に進み、神経胚になったときにどの領域になるのか(=予定運命)を表した模式図のこと。

予定運命図」ともいう。

原基分布図1.png

神経胚になると、胚では表皮、神経管、体節、、などのいくつかの領域(=原基)に分かれる。(詳しくは、「カエルの発生」を見てね)

それらの各領域になる部分は、初期原腸胚の時にはどの辺にあるのか、示した図となっている。

原基分布図ができるまで

この図を作成したのは、フォークトさん。

彼はどのようにして原基分布図をつくったのだろうか。

フォークトの実験

以下、実験手順である。

  1. イモリの初期原腸胚の一部を生体に無害な色素で染色し、神経胚まで見守る。
  2. 染色部分が神経胚のどこにあるか探す。染色部分があった領域と、初期原腸胚で染色した領域を照らし合わせる。
  3. これを何回も繰り返す。 原基分布図2.png

この手順を、胚の全領域で試した結果、原基分布図が完成したということである。

この実験方法を、「局所生体染色法」という。

ということでフォークトさんは、とっても地道に原基分布図をつくったのです。すごいわほんま。

原基分布図について、動画で学びたい人は「おうち生物 予定運命と決定」をチェック!!

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