原基分布図
原基分布図とは
初期原腸胚の各領域が、発生が正常に進み、神経胚になったときにどの領域になるのか(=予定運命)を表した模式図のこと。
「予定運命図」ともいう。
神経胚になると、胚では表皮、神経管、体節、、などのいくつかの領域(=原基)に分かれる。(詳しくは、「カエルの発生」を見てね)
それらの各領域になる部分は、初期原腸胚の時にはどの辺にあるのか、示した図となっている。
原基分布図ができるまで
この図を作成したのは、フォークトさん。
彼はどのようにして原基分布図をつくったのだろうか。
フォークトの実験
以下、実験手順である。
- イモリの初期原腸胚の一部を生体に無害な色素で染色し、神経胚まで見守る。
- 染色部分が神経胚のどこにあるか探す。染色部分があった領域と、初期原腸胚で染色した領域を照らし合わせる。
- これを何回も繰り返す。
この手順を、胚の全領域で試した結果、原基分布図が完成したということである。
この実験方法を、「局所生体染色法」という。
ということでフォークトさんは、とっても地道に原基分布図をつくったのです。すごいわほんま。
原基分布図について、動画で学びたい人は「おうち生物 予定運命と決定」をチェック!!
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