河況係数
簡単なまとめ
一年の間に川の流量がどれだけ変化するかを示す値。
計算式は、「河況係数=最大流量÷最小流量」。
河況係数
河川の流量が最も少ない時と最も多いときの比。
「河況係数=最大流量÷最小流量」
が計算式。
河況係数が100なら、最も流量の多いときは最も流量が少ないときに比べて100倍多く水が流れていることになる。
地域差
河川の流量は、主に降水量によって決まる。降水量が多いと当然流量は増えるし、降水量が減ると流量も少なくなる。
したがって、降水量の年較差が大きい地域は、河況係数も大きくなる。
乾燥地域やサバナ気候など、降水量の年較差が大きい地域を流れる河川は河況係数が大きくなる傾向がある。日本も、年中湿潤だが降水量の年較差は大きく、河況係数は大きい。
ヨーロッパは年中湿潤かつ降水量の年較差も少ないため、河況係数は小さい。
内陸水路交通への影響
河況係数は、内陸水路交通に大きな影響を与える。
港湾設備や喫水などの関係上、河況係数が小さい方が内陸水路交通に適する。
したがって、河況係数の小さいヨーロッパでは、古くから内陸水路交通が盛んだった。
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