ナポレオン

概要

第一帝政唯一の皇帝、ナポレオン1世のお話です。

ナポレオン法典の制定など、革命で得た市民の権利を定着させる姿勢も見せ、支持と実力でヨーロッパ全域を掌握します。

しかし、被征服地の民衆の不満や諸外国が脅威に感じたことから急速に権力を失います。

1800年〜1815年

ナポレオン=ボナパルトはブリュメール18日のクーデターで総領政府をたて、実質的な独裁を始めます。

ナポレオンは、革命以来対立関係にあった教皇、イギリスと和解(アミアンの和約)し、民法典であるナポレオン法典を公布し、支持を受けます。

そして1804年、国民投票によりナポレオン1世として皇帝に即位します。

これに対してイギリスなどは第3回対仏大同盟を結成し、フランス海軍はトラファルガーの海戦でネルソン率いるイギリス海軍に敗北を喫します。

一方でナポレオンはオーストリア・ロシアの連合軍をアウステルリッツの戦いで破ります。

保護下にライン同盟を結成したことで、オーストリア皇帝は神聖ローマ皇帝の地位を放棄し、神聖ローマ帝国は消滅しました。

またプロイセン・ロシアの連合軍を破りティルジット条約を結ばせ、ポーランドにワルシャワ公国をたてるなど、大陸ではほぼ全域を支配下に置く活躍を見せました。

しかしイギリス経済に打撃を与えるために行った大陸封鎖令が、かえって大陸側の経済打撃という結果を招き、また大陸封鎖令を無視したロシアへの遠征に失敗すると、ナポレオンは急速に権力を失っていきました。

フランス革命時に誕生した、市民が国家を形成するという「国民国家」の理念の下で、民衆の不満が高まります。

またプロイセンではシュタイン・ハルデンベルクらが農民解放を行うなどの改革を行います。

さらにロシア・オーストリア・プロイセンの連合軍にライプツィヒの戦いで敗北し、パリを占領されたことで、ナポレオンは退位し、エルバ島へ流されました。

その後 ルイ18世 が王位につき、ブルボン朝が復活しました。

一連の動向で混乱した秩序を取り戻すため、ヨーロッパの多くの国の参加するウィーン会議が開かれます。

ナポレオンはその後パリに戻り一度は復位しましたが、ワーテルローの戦いで大敗し、セントヘレナ島へ流されました。

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