移動しながら生活する遊牧民のお話です。
国家も動的で捉えづらいですが、周辺国家には大きな影響を与えており、とても重要な存在です。
〜4世紀

農耕の難しい内陸アジアなどでは家畜を生活の中心とした遊牧民族が暮らしていました。
移動や分裂の早い遊牧国家を形成することもありました。
前7世紀、南ロシアでスキタイが国家を作ります。
続いて前3世紀ごろ、東部の匈奴が国家をたてます。
冒頓単于などの単于と呼ばれる統率者の下で、中央アジアまで進出しました。
漢も圧迫され、武帝の対外政策の対象となります。
4世紀には、内陸アジアにおいて「五胡」と呼ばれる鮮卑などの華北進出と、フン人の西進が始まります。
これらの民族の移動しながらの活動は、交易や文化交流に大きく貢献しました。
遊牧民族は移動と分裂が多いので、捉えづらく、世界史学習者の敵と言っても過言ではありません。
時代と場所を他の国家と紐付け、混乱しないようにしましょう。
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