not more than
ややこしい?いや、そうでもない
比較級を使った応用表現はたくさんありますが、その中でもこの2つは似てて特にややこしいです。
- no more/less than
- not more/less than
「t」があるかないかで、意味が違うんですよね〜。「すっぽん」と「すっぽんぽん」みたいな感じです。
このうち、ややこしいのは「no more/less than」の方で、これは別辞書で解説しているので、リンクを飛んで理解してみてください!意味だけ書いておくと、
- no more than:ほんの〜しか(マイナスのイコール)
- no less than:〜ほども多く(プラスのイコール)
でしたね。
ここでは、not more/less than の意味を考えていくのですが、実はこれは直訳すればおしまいです。
- not more than
→ not + more than
→ 〜より多くはない(直訳)
→ 多くとも〜 - not less than
→ not + less than
→ 〜より少なくはない(直訳)
→ 少なくとも〜
はい、簡単でしたね。
例文で頭を整理!
There are not more than six people in the room.
(部屋には多くとも6人しかいなかった)
※(直訳)6人より多くはない → 多くとも6人
つまり、3人とか5人とかの可能性もあるということです。これが、no more than との違いです。no more than はあくまでもイコールなので、
There are no more than six people in the room.
(部屋にはほんの6人しかいなかった)
という意味になるんです。人数は6人ピッタリです。
less の方も同様です。
There are not less than six people in the room.
(部屋には少なくとも6人しかいなかった)
※(直訳)6人より少なくはない → 少なくとも6人
つまり、7人とか10人とかの可能性もあるということです。これが、no less than との違いで、no less than はあくまでもイコールなので、
There are no less than six people in the room.
(部屋には6人もいた)
という意味になるんです。人数は6人ピッタリです。
しっかりと成り立ちから理解して、いつでも思い出せるようにしておきましょう!!ここら辺が整理できれば、比較マスターへの道も近いです。
言い換え
最後におまけで、「多くとも」「少なくとも」を表す他の表現もよく出てくるので紹介しておきますね。
- not more than(多くとも)= at most
- not less than(少なくとも)= at least