今回は性の決定様式についての説明動画をアップしました。
この動画は基本的な内容を説明しています。
雄ヘテロ型(ヘテロは「異なる」という意味なので、性染色体が異なるものを持っているのが雄ヘテロ型です。)
XY型
雌は性染色体としてXX、雄は性染色体としてXY型を持っています。
雌からはXの性染色体が、雄からはXかYの性染色体が子に伝えられます。つまり子の性を決めているのは雄の生殖細胞なんですね。
XY型の代表例はヒトなどの哺乳類、キイロショウジョウバエなどです。
XO型
雌は性染色体としてXX、雄は性染色体としてXO型を持っています。
(O(オー)はゼロという意味で、雄は一本のX染色体のみを持っています。雄ヘテロ型なのに「雄は異なる染色体を持っていないのでは!?」と思うかも知れませんが、性染色体が揃っていないのでホモではなくヘテロであるという考え方です。だからXO方も雄ヘテロ型です。)
雌からはXの性染色体が、雄からはXの性染色体を伝えるか、あるいは伝えないかのどちらかです。つまり子の性を決めているのは雄の生殖細胞なんですね。
X0型の代表例はバッタやトンボなどの昆虫類です。
雌ヘテロ型(雌ヘテロ型では雌がヘテロになっています。ただし、ここでもXやYという文字を使ってしまうとややこしくなってしまうので、アルファベットのW、X、Y、Zの隣の文字である「Z」と「W」を使います。)
ZW型
雌は性染色体としてZW、雄は性染色体としてZZ型を持っています。
雌からはZかWの性染色体が、雄からはZの性染色体が子に伝えられます。つまり子の性を決めているのは雌の生殖細胞なんですね。
ZW型の代表例はニワトリなどの鳥類、爬虫類、カイコガなどです。
ZO型
雌は性染色体としてZ0、雄は性染色体としてZZ型を持っています。
(これもO(オー)はゼロという意味で、雌は一本のZ染色体のみを持っています。)
雌からはZの性染色体を伝えるか、あるいは伝えないかのどちらかです。雄からはZの性染色体を伝えるので、つまり子の性を決めているのは雌の生殖細胞なんですね。
Z0型の生物は非常に少ないです。トビゲラやミノガなどが知られています。