ハーディーワインベルグの法則の発展問題の解説をしました!
是非一度問題を解いてから動画をご覧下さい!
〜以下問題文です〜
アフリカのマラリアが流行する地域には、鎌状赤血球貧血症という遺伝病がみられる。この貧血症にかかっているヒトの赤血球は異常ヘモグロビンをもつため、マラリア原虫が寄生しにくい。異常ヘモグロビンの遺伝子をホモ接合でもつと悪性の貧血になり致死的である。しかしヘテロ接合では貧血は軽度で、マラリアにかかりにくいという利点がある。鎌状赤血球貧血症の変異遺伝子がこの地域で保持され続けることを、ア〜ウのシュミレーションにより再現することができる。シュミレーションに際し、次のとおり仮定を設ける。・鎌状赤血球貧血症の発現に関与する対立遺伝子Aとaがあり、Aは正常な遺伝子であり、aは貧血症を引き起こす変異遺伝子である。・遺伝子型がAAのとき貧血症はおこらない。遺伝子型がAaのとき貧血症は軽度であり、貧血による生存率の低下はない(生存率100%)。遺伝子型がaaのとき悪性貧血となり、生後まもなく死亡する。(生存率0%)。・集団は常にマラリアの危険にさらされており、遺伝子型がAAのとき生まれてから成人となるまでの生存率は50%である。一方、遺伝子型がAaのときはマラリアを発症せず成人となるまでの生存率は100%である。・集団中の個体間で鎌状赤血球貧血症とマラリアに関して、生存率が上記のように異なるが、それ以外に集団中の遺伝子構成や遺伝子頻度を変化させる要因はない。ア、aの遺伝子頻度が低いとき 例えば、成人に達した親集団中におけるAの遺伝子頻度が0.8、aの遺伝子頻度が0.2のとき、子集団が成人に達した段階における集団中のaの遺伝子頻度を計算により求めると( 1 )となる。つまり、aの遺伝子頻度が低いとき、1世代後のaの遺伝子頻度は増加する。イ、aの遺伝子頻度が高いとき 例えば、成人に達した親集団中におけるAの遺伝子頻度が0.2、aの遺伝子頻度が0.8のとき、子集団が成人に達した段階における集団中のaの遺伝子頻度を計算により求めると( 2 )となる。つまり、aの遺伝子頻度が高いとき、1世代後のaの遺伝子頻度は減少する。ウ、従って、aの遺伝子頻度が0.2〜0.8の間のある特定の値の時にaの遺伝子頻度が安定平衡に達する(世代を超えて一定になる)と予測される。成人に達した親集団中と、子集団中でaの遺伝子頻度が等しくなることを利用して、このときのaの遺伝子頻度を計算により求めることができる。これを計算するとaの値は( 3 )となる。文中の( 1 )〜( 3 )に当てはまる数字を答えなさい。ただし、小数第3位以下があるときは、小数第3位を四捨五入せよ。
答えは動画でご覧下さい。