日本のずっと西にある中東には、ホルムズ海峡という狭い海峡があります。
ここは世界の原油の約2割、日本に来る原油の約8割が通る重要な航路です。
幅33kmのうち、実際に船が通れるのは約10kmで、安全に航行できるルートは限られています。
この地域はイランやサウジアラビアなど、石油や天然ガスが多く採れる国々があり、資源は船で世界に運ばれています。
1984年、イランとイラクの戦争中にはお互いのタンカーを攻撃する「タンカー戦争」が起き、原油が流出し周辺国に影響を与えました。
その後、イランが核兵器を作っている疑いが出て、アメリカは他国にイラン産原油の輸入をやめるよう求めました。
イランは制裁への対抗として、ホルムズ海峡の封鎖を示唆しましたが、実際には封鎖されませんでした。
また、2019年にはイランがイギリスのタンカーを拿捕し、その背景にはイギリスがイランのタンカーを押さえた報復がありました。
両国の船は後に解放されました。
最近では、イランと敵対するイスラエルがイランの核施設を攻撃し、イランも報復します。
アメリカも関与し、緊張が高まっています。
イランはホルムズ海峡の全面封鎖が可能になる法律を定めており、実際に封鎖されれば世界的な石油価格の高騰、日本のエネルギー不足が懸念されます。
ミジンコでも理解できるように
分かりやすく解説します。
【BGM】
甘茶の音楽工房さんの「青い空を見ていた」と「MoonSpring」という
BGMを使わせていただいています。
本編
https://amachamusic.chagasi.com/music_aoisorawomiteita.html
エンディング
https://amachamusic.chagasi.com/music_moonspring.html