【目次】
0:00 はじめに
0:19 於是項王乃欲東渡烏江。
1:55 「江東雖小、地方千里、
4:13 漢軍至、無以渡。」
5:34 項王笑曰、
7:12 且籍与江東子弟八千人、
9:55 縦江東父兄憐而王我、
12:16 乃謂亭長曰、
14:43 乃令騎皆下馬歩行、
18:12 顧見漢騎司馬呂馬童曰、
20:25 項王乃曰、
【現代語訳】
そこで項王は東に向かって(進み、)烏江を渡ろうとした。烏江の亭長が船を出す用意をして待っていた。項王に言うことには、
「江東は狭いとは申しましても、土地は千里四方(もあり)、民衆は数十万人もおります。(ここも)また王とな(って君臨す)るには十分(の所)です。どうか大王様、急いでお渡り(になって、再起をお図り)ください。今はただ私だけが船を持っております。
漢軍が(ここに)やって来ましても、(この広い川を)渡ることはできないでしょう。」と。
項王が笑って答えることには、「天が私を滅ぼすというのに、私はどうして(天命に逆らってまでこの川を)渡ったりしようか(、いや、決して渡りはしない)。
その上私は(八年前に)江東の若者八千人とともに、(この)長江を渡って西(の秦都咸陽)に向かっ(て進撃し)たが、(みんな討ち死にさせて、)今は一人の帰る者もいない。
たとえ江東の父兄たちが(この非運を)気の毒に思って私を王としてくれても、私はどの面下げて彼らにお目にかかれようか(、いや、そうはいかない)。たとえ彼らが(子弟を亡くした恨みや不満を)口に出して言わなくても、この私はどうして心中で恥じ入らないでいられようか(、いや、そうはいかない)。」と。
そこで(言葉を改めて)亭長に向かってこう言った、「私にはあなたが徳の高い人であることがわかった。私はこの馬に乗ること五年、対戦してかなう者はいなかった。以前一日に千里を走ったこともある(名馬である)。(私とともに)この馬を死なせてしまうことには耐えられない。だからあなたに贈ろう。」と。
そこで馬に乗った部下に命じて全員馬を下りて歩かせ、(手に手に)刀剣を持って(追撃してきた漢軍と)接近戦を行った。項王一人で殺した漢軍(の将兵)は数百人に上った。項王の体もまた十か所余りの刀傷を負った。
(斬り合いの最中、ふと)振り返って(背後に迫る)漢の騎兵の指揮官呂馬童を目にとめて声をかけた、「お前は私の旧友ではないか。」と。馬童は項王から顔を背けて、(傍らの)王翳に指さして教えた、「この男が項王だ。」と。
項王がそこで(呂馬童に)言うことには、「私は聞いている、『漢は我が首に黄金千金と戸数一万戸の領地との賞金を懸けて求めている。』と。私はお前のために(その)恩恵を施してやろう。」と。そこで自分で自分の首をかき切って死んだ。項王がもはや死んでしまい、楚の領地(の人たち)はみな漢に降伏した。
チャンネル登録はこちらからお願いします!
https://bit.ly/2YkEXuu
公式HPはこちら
http://kobunsroom.com/
Twitterはこちら
https://twitter.com/houkago_jisyu
Instagramはこちら
https://www.instagram.com/houkago_jisyu/
単語の意味を答えてくれるLINE@はこちら
https://line.me/R/ti/p/@tod3817b
古文単語のスタンプはこちら
https://store.line.me/stickershop/product/1097559/ja
ED音源はt12yaさんの音源を使わせていただいております。
https://dova-s.jp/bgm/play12012.html
#項王最期#史記#授業