1:17 文学部
8:18 法学部
16:51 商学部
19:45 経済学部
慶應義塾大学の法学部、文学部、商学部、商学部の世界史の入試問題の傾向と対策について分析しました。
慶應義塾大学を目指している生徒からよく受ける質問が「慶應義塾大学に合格するためにはどのくらいの深さで勉強をするのか」というものです。基礎・基本となる教科書レベルをマスターするのがまずは大前提ですが、その上で山川出版社の世界史用語集に掲載されているレベルであれば答えられなければなりません。勉強法としては、最終段階で必ず用語集を仕上げることが必要になってきます。
〇文学部
文学部は、マークは1問もなく、50問題全問記述で単語を答えさせる問題を出題します。以前はかなりハイレベルな用語を多数出題していましたが、最近は、用語集でしっかり書けるものが多くなりました。早慶のほかの学部は正誤問題が多い中で、慶応の文学部は一問一答です。ですので、正誤問題を解くのが非常に苦手な生徒でも、オーソドックスな対策をトコトンやってきた生徒にとっては非常に取り組みやすい問題とも言えます。実は単純に用語を「知っているか」「知らないか」という勝負になったときに、知らないで点数を落としてしまうという受験数は一定数いるため、毎年、慶応文学部の世界史の平均点はそれほど高いというわけではありません。むしろ、なんでこんなに低いの?とびっくりする年もあります。一問一答が好きな人は向いている学部です。
〇法学部
法学部は世界史の難易度が最も高い学部です。最も悪問(奇問)が多く、受験生泣かせの学部です。何割くらいとれば良いのかという質問をよく受けますが、目安は5割5分です。合格最低点が400点満点中の250点くらい(6割2分程度)なので、英語が200点中7割(140点)、世界史で100点中5割5分(55点)、小論文で100点中5割5分(55点)で十分合格できます。早稲田のように得点標準化はありませんので、配分はある程度柔軟に組むことができます。過去問に取り組む際もこのラインを目指すようにしてください。
〇商学部
現在、世界史が最も易しくなっているのは商学部です。教科書だけでもほとんど取ることができます。2019年を境に非常に易しくなりましたが、昨年少しだけ難化しました。今年はまた易しくなった印象です。82題中65題(約80%)が語群のある空欄補充で、比較的易しい空欄補充でした。商学部はA方式(英数社)とB方式(英社論)で難易度が全く異なります。倍率にして3倍、偏差値で2.5程度差があります。国立型で数学に取り組んできた受験生はA方式で受験することをお勧めします。
〇経済学部
経済学部は良問の宝庫です。最大の特徴は小論述です。11問(23行)で、全部で700字程度の論述問題となります。700字といえば、東大の第 1 問を越える分量です。早慶大の各学部の中でも小論述の比重が高く、 国公立大型に近い問題形式になっています。慶大入試に多い難問奇問がほとんどないという意味では「易しい」のですが、資料や地図、グラフから意味を読み解き、論じなければならないという意味では極めて「難しい」問題です。
〇年号の重要性
各学部に全体に共通して言えることは、年号を問う問題も非常に多いので、以下の動画でまずは基本年号を身につけましょう。
〇世界史年号鬼リピ
• 【世界史】世界史年号鬼リピ
〇早慶世界史再生リスト
• 早慶世界史解説