税金が無ければ半額!?価格の半分が税金の物
皆さんこんにちは。
突然ですが、皆さん日々の買い物の中に、どれだけの税金が含まれていると思いますか?
多くの方は「知ってるよ、消費税は基本10%で、食料品や新聞など軽減税率が適応される商品は8%だから価格の10%前後が税金」と答えるかもしれません。
もちろんそれは間違いではありません。
ですが、実は価格の半分以上が税金という商品が沢山存在しているのです!
今回はその中から、3つの商品「タバコ・ビール・ガソリン」を例に詳しく紹介していきます。
※「私たちにはタバコ・ビール・ガソリンは関係ない!」そう感じるかもしれませんが特に最後のガソリンに関しては日本で生活するすべての人に関係しているのでぜひ最後までご覧ください。
半分以上が税金の物
タバコ
まず初めに紹介するのはタバコです。
大前提タバコは20歳以上でないと購入・喫煙が出来ないので、未成年の方が多いokkeの利用者にはあまり馴染みがないかもしれませんが、コンビニやスーパーなどで見かけることはあると思います。
そんなタバコ実は、販売価格の半分以上が税金なのです!
その内訳は…
- 国たばこ税及びたばこ特別税:約26.3%
- 道府県たばこ税:約3.7%
- 市町村たばこ税:約22.6%
- 消費税:約9.1%※消費税約9.1%とは、税込商品価格全体に占める消費税の割合を示したもので、実際の消費税率(10%)とは計算方法が異なります。例えば税込110円の商品なら10円÷110円=約9.1%となります。
合計すると、販売価格の約61%が税金という計算になります。
これらの税収は、国はもちろん、都道府県や市区町村といった自治体の貴重な財源にもなっており、私たちの生活を支えている側面もあります。
普段、たばこを吸う人を不快に思うこともあるかもしれませんが、実は彼らは私たちの生活を陰ながら支えてくれているのかもしれませんね。
ビール
次に紹介するのはビールです。
「なんでお酒じゃなくてビールだけ?」と疑問に思われた方もいるかもしれません。
実は、お酒に掛かる酒税とチューハイやワイン、発泡酒、ビールなど、種類によって税率が異なるのです。そしてその中で最も税率が高いのがビールなのです。
その内訳は…
- 酒税:350mlで64円
- 消費税:約10%
ビールの場合、酒税は350mlごとに64円掛かるようになっている為「結局、販売価格の何%が税金なの?」と非常にわかりにくいと思います。
そこで参考までに現在のビール350ml缶の値段を調べてみました!
そうするとAmazonにて1缶あたり約160円から230円程度で販売されていました。
仮に1缶あたり160円のビールで考えると…。
(64円÷160円)×100=40となります。
その為、酒税が40%+消費税9.1%=約49%となるのです!
なお、たばこやビールなどに課される税金の背景には、「健康リスクを伴う嗜好品」という国の判断も影響しています。
また「価格が高くなれば、自然と消費が減るだろう」という喫煙・飲酒の防止効果も期待されているわけです。
とはいえ、依存症などで値段が高騰しても辞められない方が一定数いるのも事実。
果たしてこの税金が本当に国民の健康に寄与しているかは疑問が残ります。
ガソリン
最後に紹介するのはガソリンです。
ガソリンもたばこやビール同様「自分には関係ない」そう思っている方も一定数いらしゃるかもしれません。
しかし!たばこやビールとは異なりガソリンに対する税金は日本で生活するすべての人の生活に直結しています!
その内訳は…
- ガソリン税(本則部分):25.7円/(1L毎)
- ガソリン税(暫定税率):25.1円/(1L毎)
- 石油石炭税と温暖化対策税合わせて:2.8円/(1L毎)
- 消費税:9.1%(※ガソリン本体価格+上記税金すべてにかかる)
このようにガソリン1Lあたり56.6円プラス消費税がかかっているのです!
これもガソリン1Lあたり56.6円プラス消費税と割合を考えると少し分かりにくいと思うので割合にして見てみましょう!
現在全国平均のガソリン価格は1Lあたり175円前後を推移しているので175円と仮定すると…。
(56.6円÷175円)×100=約32.3%となります。
そこに実質的な二重課税となっている消費税9.1%を足すと(約32.3%+9.1%)なんと販売価格の約41.4%が税金となっているのです!
さらにガソリンの税金はクルマを利用しない方達にも大きな影響を与えています。
例えば通勤通学で利用するバスや鉄道の多くはガソリン等使用して走行しています。
また物流の多くをトラック等に頼っているため「ガソリン価格の高騰=商品価格の高騰」につながる訳です。
それはもちろん私たちが普段買う生活必需品にも影響が出てきます。
また昔は「クルマは贅沢品」と考えられていた時代もありましたが、今では地方に住む人にとってクルマは生活必需品です。
それに高い税金をかけ続ける政策が、「本当に正しいのか」見直しが求められています。(自民党、公明党、国民民主党の幹事長間で約束されたガソリン税暫定税率の廃止についてはこちらの記事をご覧ください。)
(国民生活を支えるガソリンを燃料とするクルマ)
(愛知県蒲郡市にて著者が撮影)
深刻な二重課税の問題
ここで紹介した3つの商品に共通する大きな1つの問題があります。
それは実質的な二重課税です。
本来、日本の税制では「税に税をかける」二重課税は原則として禁止されています。
しかし、たばこ税や酒税、ガソリン税のような既に課税されている価格の上に、さらに消費税がかけられているのが現状です。
本来ならば各種税をかけた価格に消費税をかけるのではなく、本体価格にかけなければならないハズです。
これはら明らかに「税の上に税をかけている」状態、つまり事実上の二重課税です。
但し政府や財務省の言い分としては「各種税は商品価格に含まれており、それに消費税をかけているため二重課税ではない」や「各種税は直接税、消費税は間接税のため二重課税ではない」との主張、見解を示しているそうです。
ただ我々一般国民からすると、これらは実質的な二重課税となっていることは明白ではないでしょうか?
少なからずこれは国民生活への圧迫にもつながっており、税制の見直しが必要となっている点です。
まとめ
ここまで、タバコ・ビール・ガソリンという3つの商品を通じて、「税金が価格の半分以上を占めている物」を紹介してきました。
タバコやビールは「飲まなければ関係ない」と言えるかもしれませんが、ガソリンについては、日本で生活するすべての人に関係がある話です。
これを機に、身の回りのものにどれだけ税金が含まれているか、1度調べてみませんか?
あなたが何気なく手に取っているその商品、実は「殆どが税金」かもしれません。
最後までありがとうございました。