失敗は成功のもと!?コカ・コーラ編
皆さん、こんにちは。
このシリーズでは「失敗は成功のもと!?」をテーマに、失敗から生まれた物を紹介していきます。
皆さん失敗というと、一見悪いイメージを持つかもしれません。
しかし、実は誰もが知っている有名なものの中にも、失敗から生まれたものがたくさんあります。
そして、失敗は間違いなく私たちの力となり、成功へとつながる糧になります。
第2弾の今回は世界で最も売れた飲み物、コカ・コーラについて紹介します。(前回の失敗は成功のもと!?豚骨ラーメン編はこちら)
コカ・コーラとは?
まず、コカ・コーラについて簡単に説明します。
みなさんご存知の通りコカ・コーラは、赤いペットボトルや缶に入った黒い炭酸飲料で、日本ではコカ・コーラジャパンが販売しています。
甘くて爽快な味わいが特徴で、全世界で親しまれており、世界で最も売れた飲み物としてギネス世界記録にも認定されています。
しかし、このコカ・コーラは失敗から生まれたものだったのです。
コカ・コーラは薬だった!?
1886年、アメリカ・ジョージア州の薬剤師ジョン・S・ペンバートン(※以下ペンバートン氏とする)は、新しい薬を開発しようとしていました。
当時、南北戦争の影響で多くの負傷者がモルヒネ中毒に苦しんでおり、それを解決するための代替薬が求められていました。
そこでペンバートン氏は、当時フランスで流行しており、疲労回復や健康増進の効果があるとされるコカ・ワイン(コカの葉をワインに漬けた飲み物)に着目しました。
しかし、1886年にアメリカで禁酒法が導入され、アルコールを含む飲料の販売が制限されてしまいました。
そこでペンバートンは、ワインの代わりに砂糖を加えたシロップを開発し、水で割って飲む方法を考案しました。こうしてコカ・コーラシロップが誕生しました。
失敗が生んだコカ・コーラ
当初、ペンバートンはコカ・コーラシロップを水で割って飲むつもりでした。
しかし、ある日助手が誤って炭酸水で割ってしまうというミスをしてしまったのです。
このミスをきっかけに、ペンバートンは炭酸入りのコカコーラを試飲しました。
すると、予想外にも爽快感があり、飲みやすく美味しい飲み物に仕上がっていました。
その後、試験販売を行ったところ大ヒットし、コカ・コーラは薬ではなく清涼飲料水として販売されることになったのです!
もしこの助手のミスがなければ、コカ・コーラは現在のような炭酸飲料にはならず、単なる薬として終わっていたかもしれません。
コカ・コーラの味は国や地域によって違う!?
コカ・コーラは世界中で販売されていますが、実は国や地域ごとに微妙に味が異なるのです。
その理由の1つにコカ・コーラの販売システムが関係しています。
コカ・コーラは世界に展開する上でフランチャイズ方式を採用しており、各国の契約会社がコカ・コーラ社(本部)から原液(シロップ)を購入し、現地の水を使い炭酸水で薄めて販売しているからです。
また水の硬度やミネラル成分の違いが味に影響を与えるため、日本とアメリカ、ヨーロッパなどで少しずつ風味が変わるのです。
さらに、使用される甘味料の違いも味の変化を生む要因の1つです。
アメリカでは果糖ぶどう糖液糖が主に使われており、すっきりとした甘さが特徴です。
一方で、メキシコやヨーロッパでは砂糖が使われているため、コクのある甘みを感じることができます。
ちなみに日本では果糖ぶどう糖液糖と砂糖の両方が使われているそうですよ!。
日本国内でも味が違う!?
先ほど国や地域によってコカ・コーラの味が違うとお伝えしましたが実は日本国内でも味が異なるのです!。
なぜなら本州、北海道、沖縄それぞれコカ・コーラを供給している会社が違うからです。
また本州、北海道、沖縄それぞれの地域の水を使って製造されますが、水質の違いやわずかな製造方法の違いが発生するため僅かな味の差が発生するそうです。
皆さんも旅行などに行った際にその地域のコカ・コーラを飲み比べてみても面白いかもしれないですね!。
(世界中で愛されるコカ・コーラ)
[世界一の企業秘密] 7X
コカ・コーラの味の決め手となるのが、7Xと呼ばれる企業秘密の香料です。
このレシピは極秘とされており、その配合を知るのは世界でたった2人だけと言われています。
このレシピは、アメリカ・ジョージア州の金庫に保管されているとされており、極めて厳重な管理のもとに置かれています。
このため、世界中のコカ・コーラ工場は7Xの詳細を知らされておらず、原液を希釈するだけとなっています。
この秘密も、各国ごとに味の違いが生まれる1つの要因となっています。
まとめ
今やコカ・コーラは世界中で愛される炭酸飲料ですが、その誕生のきっかけは助手の失敗でした。
水で割るはずのシロップを炭酸水で割ってしまったことで、現在の爽快感のあるコカ・コーラが誕生。結果的に大ヒットし、世界1売れた飲み物となりました。
このように、偶然の失敗が歴史を変え、成功につながることもあるのです。
もしあの日、助手がミスをしていなければ、コカ・コーラは生まれてなかったかもしれません。
そしてこれは、皆さんの日常生活や勉強にも当てはまります。
失敗は誰にでもありますが、その失敗をどう捉えるかで結果は大きく変わります。
例えば、「この勉強法は失敗だった」と思ったとしても、意外な他の場面で役に立つこともあるかもしれません。
大切なのは、失敗を恐れずに挑戦し続けることです。
皆さんも失敗を恐れずに様々な事に挑戦してみてはいかがでしょうか?
次回の「失敗は成功のもと!?」では世界一売れた飲み物であるポテトチップスについて紹介していきます。
実は、ポテトチップスもある失敗から生まれた物なのです。ぜひ、お楽しみに!
最後まで、ありがとうございました。