皆さん初めまして。涼椎街(すずしいまち)といいます。
今回は私の自己紹介をしようと思います。
私は本が大好きです。幼少期から本に囲まれて育ってきました。言葉を話せない赤ん坊の私に、祖母はよく『赤ずきん』を読み聞かせしてくれたそうです。今も、実家には思い出として『赤ずきん』の絵本が残されています。
小学校の高学年までは児童文学シリーズ『マジックツリーハウス』を読み漁っていました。登るだけで自分の知らない土地に冒険しに行くことができるツリーハウスという設定に、私は惹かれたのでしょう。当時小学生だった私にとって、文章を読むだけで冒険ができるというのは衝撃的な体験でした。
しかし、中学生になってからはあまり本を読まなくなりました。急激に変わった勉強内容や、初めての部活動についていくのに必死でした。
その状態の私を覆したのが読書感想文でした。題材として選んだ重松清『くちぶえ番長』が刺さりまくり、再び私は読書の沼へと引きずり込まれていきました。振り返れば、現在の私がフィクションとしての「強い女の子」に魅力を感じているのはこの小説が影響しているのかもしれません。
高校では角川ホラー文庫に熱中し、多くのホラー小説と出会いました。ホラーに手を出したのは、通常の読書体験では得られないような刺激が欲しかったからです。特に、江戸川乱歩、貴志祐介、小林泰三、恒川光太郎などが好きです。
小説愛が止まらなくなった私は、ついに自分で小説を書こうという発想に至りました。退屈な毎日を繰り返すより、何か新しいことをしてみるほうが面白いと判断したためです。
そして現在、大学でも小説を書いています。半年ほどのサイクルでアンソロジーも作っており、文学フリマというイベントで販売しています。
ところで、最近気がついたのですが、私はどこか寂しさをたたえているような景色が好きなようです。例えば、閑散とした冬の海、使い古された跡が残る無人駅、卒業式の後に訪れる教室など。寂しいのにどこか澄んだ気配を感じます。

(グアムで撮影した恋人岬)
携帯の写真を見返していたら、グアム旅行で撮影した恋人岬が出てきました。この写真も、寂しさとは少し違うかもしれませんが、好きです。目映い太陽に呑まれる恋人岬に、人の影がぼんやりと溶け込んでいます。私は家族と行きましたが、きっと彼らの中にはカップルもいるのでしょう。等間隔に並んだ人の数だけ物語があるような気がします。
okkeでは、このような予感がする文章を書いていけたらいいなと考えています。皆さんの勉強の息抜きになれば幸いです。
今回の記事は以上となります。それでは、また。

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