政権交代の可能性?首相指名選挙について
(サムネイルは首相官邸前にて著者が撮影)
皆さんこんにちは。
今回は首相指名選挙についてお話ししていきます。
以前、総裁選についての記事で、総裁選が総理大臣を決めるための選挙と密接に関わっていることをお伝えしました。
皆さん「総裁選が実質的に総理大臣を決める選挙だと言ってましたよね。どうゆうこと?」となっていると思います。
端的に言うと11月に予定されている首相指名選挙を前に、政治情勢が大きく変化しました。(総裁選の記事はこちら)
首相指名選挙の基本的な仕組み
首相指名選挙は、衆議院と参議院それぞれで行われ、議員が支持する国会議員に投票します。
国会議員であれば誰でも首相候補になれます。
しかし実際には各政党の代表者が候補に挙がることが多く、自民党総裁や立憲民主党代表などがその例です。
ただ稀に各政党の代表じゃなくても投票されることがあります。
例えば、今年10月の首相指名選挙では自民党の高市早苗衆議院議員や茂木敏充衆議院議員がそれぞれ1票ずつ獲得しました。
通常、自民党が議席の過半数を占める場合、総裁選の勝者がそのまま首相に指名されます。
しかし、今回の選挙結果でこの前提が崩れたのです。
今回の衆議院選挙の結果と影響
10月27日に投開票が行われた今回の衆議院選挙では、与党である自民・公明の両党が過半数の233議席に届かず、215議席に留まりました。
一方、野党は250議席を獲得し、過半数を超えました。
この結果、従来のように与党が指名すれば確定で総理大臣に選ばれるという構図が崩れ、政権交代の可能性が浮上しました。
首相指名選挙の焦点と注目点
議席数では、与党が215議席、野党が250議席を獲得しています。自民党と公明党では過半数には届かない状態です。
もし仮に全ての野党が同じ候補に投票すれば過半数を獲得し政権交代が可能になります。
しかし今回は野党内で一致した支持を得るのは難しい状況です。
具体的には、日本維新の会(38議席)と国民民主党(28議席)が立憲民主党の候補者に投票しない意向を現時点では表明しているため、野党候補が勝利するのが考えにくい状況なのです。
少なからず1回目の投票で過半数の支持を獲得する候補が現れない可能性が高いでしょう。
もし1回目の投票で過半数の支持を得る候補が居なかった場合、上位2名による決選投票が行われます。
過去に行われた決選投票
ということで、今回の首相指名選挙では、決戦投票になる可能性が高い状態です。
首相指名選挙にて決選投票が実施されたのは、これまでわずか4回のみです。
直近では1994年。大規模な連立政権となっていた細川内閣が総辞職したことで行われた首相指名選挙でした。
この時は1回目の投票では過半数の支持を獲得する候補が居なかったため決選投票になりました。
今回も自民党公明党を合わせても過半数に届かないため実に30年ぶりの決戦投票になる可能性が極めて高い状況です。
今回の首相指名選挙の注目点
今回の首相指名選挙は、与党が過半数を割り込んだため、誰が次の総理大臣になるのか予測が難しい状況です。
政権維持を目指す自民党が首相を輩出するのか、あるいは野党が新たな政権を樹立するのか、注目です。
まとめ
今回の首相指名選挙は、30年ぶりの決選投票が予想されます。また誰が次の総理の座に就くのか。
何が起きても不思議ではありません。当日は日本の政治において重要な転換点となる可能性があります。
ぜひ、皆さんも首相選挙の行方を見守ってみてはどうでしょうか?
最後までありがとうございました。