[韓国]大統領経験者が辿りる悲惨な末路
皆さん、こんにちは。
先日韓国ではユン大統領によって戒厳令が宣布されました。
その後韓国の捜査当局はユン大統領を内乱罪の容疑で捜査を進めています。
一部では「韓国の捜査当局はユン大統領を本気で逮捕を目指している」という見方も強まっています。(ユン大統領の出国禁止措置について詳しくはこちら)
このようなニュースを見て、皆さん「大統領が逮捕されるかもしれないって珍しいな」と感じていませんか?
しかし実は、歴代韓国の大統領13人中12人が、亡命、自殺、暗殺、逮捕のいずれかの悲惨な末路を迎えています。
今回は韓国の大統領が辿る悲惨な末路、その背景と具体的な事例について詳しく話していきます。
悲惨な末路の背景
①権力集中と責任追及
韓国の大統領制は、大統領に権力が一極集中する仕組みになっています。
そのため、任期中の政策の成功や失敗、全てが大統領個人の責任として追及されがちです。
特に失敗に対しては、退任後も批判や責任追及が続くケースが多いのが特徴です。
②報復の政治文化
韓国では、政権交代後に前政権の不正を暴き、責任を追及することが政治の伝統的な慣習となってしまっています。
そのため、大統領退任後はメディアや司法、政敵、市民団体などから厳しい目を向けられ、悲惨な末路を迎えるケースが後を断ちません。
③腐敗政治の深刻さ
韓国は急速な経済成長を遂げる一方で、政界の腐敗や汚職が深刻化しています。
その結果大統領やその家族、側近がスキャンダルに巻き込まれるケースが頻発しており、これが退任後の悲惨な末路に繋がっています。
具体的な事例
①初代大統領・李承晩(イ・スンマン)
李承晩氏は1948年に韓国初代大統領に就任し、土地改革や朝鮮戦争などに対応してきました。
しかし、独裁的な政治手法や選挙操作が批判され、1960年に大統領を辞任。
その後、アメリカに亡命し、ハワイで生涯を終えました。
②朴正熙(パク・チョンヒ)
朴正熙氏は1963年に韓国大統領に就任し、就任後は驚異的な経済成長を達成。
韓国を経済大国へ押し上げ、この経済成長はのちに漢江の奇跡とされました。しかし、民主化運動の弾圧などが問題視され非難が相次ぎました。
そして1979年、中央情報部(KCIA)の部長によって暗殺されました。
③朴槿恵(パク・クネ)
朴槿恵氏は2013年に韓国大統領に就任しました。
韓国初の女性大統領として様々な政策を進めてきましたが、収賄を初めとする様々な汚職により弾劾され、大統領職を免職されました。
逮捕後、裁判で懲役22年の実刑判決を受け刑事施設に収監されていましたが、2021年に恩赦により釈放されています。
唯一の例外:文在寅(ムン・ジェイン)
歴代の韓国大統領で、唯一退任後も穏やかに生活しているのが文在寅氏です。
文在寅氏は2017年に韓国大統領に就任し、2022年まで大統領を務めました。
文在寅氏の政策には賛否がありますが、今現在、亡命、自殺、暗殺、逮捕のいずれもなく悲惨な末路を辿っていません。
文在寅氏は現在、故郷で穏やかに暮らしているとされています。
SNSなどでもその様子が時折公開されているので興味があれば覗いてみてはいかがでしょうか?
まとめ
現在の尹錫悦(ユン・ソクヨル)大統領も、内乱罪容疑などで出国停止措置を受けています。
そして12月14日には韓国の国会にて弾劾訴追案が可決され、現在大統領としての職務が停止されています。
韓国の捜査当局が厳しく捜査を進めており、また1人、悲惨な末路を迎える大統領が増えてしまうかもしれません。
韓国の大統領制度と政治文化が抱える課題は山積みです。
大統領経験者の殆どが悲惨な末路を進む事は韓国の国際社会での評価にも繋がります。
個人的には悲惨な末路を辿る大統領は今後減って欲しいなと強く思います。
最後までお読みいただきありがとうございました。