【受験生】過去問は最初は時間を測らない
過去問は最初は時間を測らない
どうも、フジです。
受験生のみなさんは、もうすでに志望校は決まり、ぼちぼち過去問を解いていこうかなという段階なんじゃないかなということで、前回は過去問を扱う上で、受験生が陥りがちなミスを紹介したのですが、今回はそれの続きです。
過去問は時間を測らない
前回、過去問は通しで解くものではないぞとお伝えしたと思います。大問ごとに分割して扱えば、解いて丸付けして解説を読んでそれをまとめる…という一連の流れを1時間以内におさめることができるのでという話でした。
ここでポイントなのが、過去問を扱い始めてまだ間もない頃は「時間を測ってはいけない」ということです。
大問1の長文読解は15分で解き切るという目標を立てていたとしましょう。最終的には15分で解けるようにならなくてはなりませんが、これはあくまでも最終目標であり、初期にこれをクリアしようとする必要は全くもってないわけです。
まずは「時間をかけたら解ける」という状態に持っていく。その後「時間内に解ける」を目指すのです。
何をどういう順番でできるようにしていかなければならないのかをしっかりと考えましょう。
初期段階で「15分経ったから解答時間はここまで、まるつけして復習だ!」なんてやってたら、はっきり言って相当ヤバいです。時間足りなくて読みきれなかった部分はどうするのでしょう。解説を見ながら確認とかですか? そんなことするくらいなら時間かけて解きましょうよという話。
もちろん数学など他の教科もそうですよ。
数学なんて特にです。タイムアップを理由に考えるのを諦めて、それになんの意味があるのでしょうか。初期は、どんなに時間をかけてでも最後まで考え抜くということを大切にしてください。
過去問は解き直さない
ここからは国語、英語、社会(私は文系なので理科はどうだかわかりません)の3教科についてです。
この3教科に関しては、過去問を解き直すことに意味はありません。勉強をする上で復習が重要とはいえ、「過去問を解き直す」という形での復習は、明らかに効率が悪いので絶対にやめてください。
国語や英語について、探せばいくらでも練習に使える問題は出てくるのに(志望校の過去問、志望校と同レベルの大学の過去問、冠模試の過去問…)、わざわざ解いたことのある問題を解くというのは、時間がもったいないです。文章の読解がメインのこの2教科では、初見の問題を解く練習をすることに意味があるでしょう。
単語や文法、わからなかった文構造などをノートに書き出しておいて、それを復習するという形が最も効率的だと思います。私自身、わからなかった単語をまとめるノートを作成して、単語帳と併せて復習していました。
社会が二次試験で課されているのは、東大•京大等数少ない大学を志望する方に限られているとは思いますが、一応記しておくと、こちらの教科についても解き直す意味はほとんどないです。間違えた問題は、日々の復習に使用しているテキストに書き込んでおくくらいがいいんじゃないかなと思います。というか、社会は知識さえあれば解けるので過去問は解く意味もあまりなく、解くというよりは解説を読んで知らない知識を炙り出す…くらいの使い方が効率的かと思いますね。
ちなみに、数学は、難関大学の過去問に限って解き直すことに意味があると思います。参考書の例題•類題レベルの問題の詰め合わせレベルの大学を目指しているのであれば、それは過去問の復習をするのではなく、参考書を完璧にすることに重きを置くべきでしょう。
難関大学が出題する数学の問題が解けなかったというのは、「基本的な解法がマスターできていない」というよりは「解法の応用ができなかった」を意味すると思います(参考書レベルは完璧である前提)。難関大の出題する応用的なものも、結局は逐一マスターしていかなければならないので、「同じ問題はもう二度と間違えないぞ」くらいの気概を持って復習に取り組んでいくべきでしょう。