超意外!こんな事業もやってるの?!スバル編
(サムネイルは富士モータースポーツミュージアムにて著者が撮影)
皆さんこんにちは。今回も、大企業が展開する意外な事業についてお話しします。(前回の記事はこちら)
今回はスバルについてお話しします。
スバルの簡単な歴史
まず、スバルの歴史について簡単にお話しします。スバルの前身となる中島飛行機は1917年に設立されました。
中島飛行機は航空機の製造を行い、第二次世界大戦時には零式艦上戦闘機(通称ゼロ戦)などの戦闘機を開発しました。
しかし、戦後のGHQによる規制で航空産業は厳しい状況に置かれました。
その後、1953年に富士重工業株式会社として再出発しました。
そして1958年には、日本初の軽自動車であるスバル360を発売しました。
当時の自動車はほとんどが外国車で、大排気量で大きく、価格も高かったため、庶民には手が届かないものでした。
しかし、スバル360は軽くてコンパクトで安価であり、日本において自動車を普及させる重要な役割を果たしました。
(スバル360)
(四国自動車博物館にて著者が撮影)
その後、スバルは水平対向エンジンの技術を活かし、水平対向エンジンを搭載した自動車の開発に挑み、現在でもその技術をメインにクルマの開発を行っています。
スバルの意外な事業
そんなスバルですが、意外にも航空宇宙分野にも参入しています。
スバルといえば水平対向エンジンを搭載した車を思い浮かべるかもしれませんが、それだけではありません。
(水平対向エンジン搭載の開発車両)
(富士スピードウェイにて著者が撮影)
スバルの航空宇宙事業
スバルは民間航空機、防衛事業、そしてヘリコプター事業の3本軸で多種多様な航空機を製造・開発し、日本の航空宇宙産業をリードしています。
例えば、1973年に初めて米国ボーイング社の旅客機生産に参画して以来50年にわたり、主要パートナーの一社として開発 生産に関わってきました。
特に、飛行機の左右の主翼と前後の胴体をつなぐ中央翼は、飛行機の荷重を支える重要な部品であり、スバルの高い技術力がなければ現在の航空機は存在しなかったかもしれません。
また、防衛事業にも参入しており、海上自衛隊の練習機T-5や陸上自衛隊の多用途ヘリコプターなどを開発し、航空輸送や災害時の人命救助、住民避難などを通じて国民の生活と安全を守っています。
さらに、昨年2023年に行われたジャパン モビリティ ショーでは、スバルが民間の空飛ぶ車の開発にも着手していることを明らかにしました。
(ボーイング社の飛行機)
(羽田空港にて著者が撮影)
まとめ
このように、スバルは戦前の中島飛行機時代の技術力を活かし、クルマの水平対向エンジンにとどまらず、航空宇宙分野にも進出し、ヘリコプターや民間用ジャンボジェット機、自衛隊向けの航空機などを開発してきました。
スバルは今後も日本の国防や世界の交通を支え続けることでしょう。
最後までありがとうございました。
次回は日産自動車の意外な事業について特集するのでお楽しみに!