日本文学史マスターへの道 「浮世草子」
日本文学史マスターへの道
浮世草子
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《浮世草子とは》
江戸初期の享楽や好色というような生活を写実的に描いた風俗小説のこと。
《代表作》
井原西鶴
- 『好色一代男』
- 『世間胸算用』
江島其蹟
- 『傾城禁短気』
- 『世間子息気質』
《井原西鶴》
西山宗因の門下で、談林俳諧に傾倒した。(*俳諧の種類などは、俳諧のページで詳しく説明しているよ。)
矢数俳諧を得意としていたが、西山宗因が死んだ後は、『好色一代男』を執筆し、浮世草子というジャンルを完成させた。
俳諧に傾倒していたこともあり、俳諧の手法を盛り込んでいることが特徴。
- 好色物:男女の恋愛について
- 町人物:町人生活の中でもお金について
- 武家物:武士道について
- 雑話物:諸国の珍談奇談について 上記のような4つの種類に大きく分けられる。 西鶴の著作は以下のようなものがある。
- 好色一代男
- 西鶴諸国ばなし
- 好色五人女
- 好色一代女
- 本朝二十不孝
- 武道伝来記
- 武家義理物語
- 日本永代蔵
- 世間胸算用
- 西鶴置土産
- 万の文反古
《江島其蹟》
京都にある八文字屋という書肆(書店)が出版した浮世草子のことを、八文字屋本と言い、江島其蹟はこの八文字屋本を多く世に出した。 後期浮世草子=八文字屋本と思われるほど多く刊行された。