宇宙産業
簡単なまとめ
宇宙開発は、1950年代以降、米ソの宇宙開発競争によって急速に発展した。
軍事・航空機産業との関係が非常に深く、米国、ロシア、欧州、日本で開発が盛ん。近年は中国、インドも技術力を高めている。
近年は民間企業も宇宙開発を進め、成長市場として注目されている。
宇宙産業
宇宙産業は、文字通り宇宙開発を行う産業のことです。ロケットの開発・運用、人工衛星の開発・運用などが含まれます。
近年では宇宙空間のビジネス利用が進み、民間企業が衛星やロケットを開発する事例が多くなっています。
また、航空機工業や軍需産業との関係が深く、ボーイング社もロケット・衛星の部品を開発・製造したりしています。
宇宙開発が盛んな国
宇宙開発が盛んな代表的な国は
- アメリカ合衆国
- ヨーロッパ(特にフランス)
- ロシア
- 日本
近年台頭しているのが
- 中国
- インド
です。
アメリカ・ロシアは最初期から宇宙開発を行い、軍需も高かったことから宇宙開発の最先端を走っています。アメリカのヒューストンは、宇宙関連産業の集積地として有名です。ただし、ロシアはウクライナ戦争の影響で商用ロケットの打ち上げを停止しています。
ヨーロッパでは、各主要国が連携して宇宙開発を進めており、打ち上げ費用の安さから商用利用が盛んです。仏領ギアナで打ち上げを行うため、フランスが中心的立場を担います。
日本は高い宇宙開発技術を持つものの、打ち上げ費用の高さから商用利用が欧米ほど活発ではありません。
中国・インドは、近年月探査や有人宇宙飛行を達成するなど技術力を伸ばしています。
拡大著しい宇宙開発市場
近年では民間企業がビジネスとして宇宙空間を利用する例が増加しています。特に、情報通信産業での利用が顕著で、大量の通信衛星が打ち上げられています。
代表的なのがAmazonやSpaceX。X(旧Twitter)でおなじみイーロン・マスク氏率いるSpaceX社は既に数千基の通信衛星を打ち上げ、今後も増備を進めるとしており、Amazonも追随して一万基以上の衛星を打ち上げる予定です。
これに対応して各国のロケット開発・打ち上げも急ピッチで拡大しており、今後のさらなる成長が見込める分野として投資が活発化しています。