日本文学史マスターへの道「読本」
日本文学史マスターへの道
読本
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《読本とは》
18世紀半ばに、上方(=大坂)に登場し、江戸へと広まった文を読むことに主眼を当てた小説のこと。 通常、前期=上方・後期=江戸とされる
《代表作》
《前期》
建部綾足
上田秋成
- 『雨月物語』
《後期》
山東京伝
*洒落本の項目で詳しく説明
曲亭馬琴
- 『南総里見八犬伝』
《上田秋成》
俳諧・浮世草子・国学の研究など多くの分野で活躍した。
特に国学では、本居宣長と論争を繰り広げたらしい。
43歳で町医者を開業するなど、かなり多彩な分野で活躍する。
『雨月物語』は前期読本の代表作で、中国は桑小説を参考にしていると考えられている。
他の著作には、『春雨物語』や『癇癪談』などがある。
《曲亭馬琴》
松平家の用心の子であるが、戯作の道に進む決心をし、山東京伝のもとで黄表紙を書いた。のちに、山東京伝とはライバル意識を持つようになり、『南総里見八犬伝』で戯作者の地位を確立させた。
『南総里見八犬伝』は、勧善懲悪・因果応報についての記述が見られ、後期読本の代表である。