not の後に all や always といったような「全部 / 100%」の意味を表す語句が続くと、「全部〜というわけではない」 という意味になります。部分的に否定している、ということで、こういう否定を部分否定と呼んでいます。
Not all people love hip hop music.
(誰もがヒップホップを愛しているわけではない)
例えば、not の後にこんな語句が続くと部分否定になります。例外なく全ての、という意味の言葉が並んでますね。

not の後にくると部分否定、というのが大事です!!順序が逆になると、全部を否定する文になったりするので注意してください。
All people don't love hip hop music.
(全ての人がヒップホップを愛していない)
全然意味が違うのわかりますか...?
長文の中で、not とこれらの語句が離れていると、部分否定を見抜けずに違う訳をしてしまって撃沈しがちなので、目をビカビカに光らせておきましょう!
また、「全部 / 100%」を表す表現ではなくても、not の後に very とか many とか強調する語句が来ても、「あまり〜ない」と部分否定の意味になります。
He doesn't like foreign food very much.
(彼は外国の料理があまり好きではない)
部分否定と異なり、「誰も / 全て〜ない」と全部否定されているような文は、全否定とか全体否定とか呼ばれます。
ここでは、混乱しがちな全否定と部分否定の表現を押さえておきましょう。形容詞によってまるっきり意味が異なってきます!
2つのものについて
3つ以上のものについて
ちなみに余談なのですが、
なので、これもまとめて押さえておきましょう。
次の日本語の意味になるように、次の空欄に一語入れてください。
(少し難しいですが、この辞書を理解した方には解けるはず...!)
そのバッグは2色で売られていたが、どっちの色もあまり好みではなかった。
That bag was sold in two colors, but I didn’t really like ( ) of the colors.
【答】
まず、not + really で部分否定が起こっていて、「あまり〜ない」という意味になっています。
さらに、not + 空欄の語句で 「どちらも〜ない」 という意味を表さないといけなくて、さらに今回候補が2つなので、either が正解です!(any は候補が3つ以上のときに使うのでしたね)
正解の文はこちらです。
That bag was sold in two colors, but I didn’t really like either of the colors.
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