昼夜間人口比率
簡単なまとめ
通勤・通学による人の移動を示す数値。
流入が多いと100より大きくなり、流出が多いと100未満になる。
衛星都市から都心部への通勤・通学が多いことから、都心部で高く、都市郊外で低くなる。
数値
夜間人口を100として、昼間人口が何人かを示す値。
夜間人口と昼間人口
夜間人口は、その場所に住んでいる人の数。家がある場所と言ってもいい。
昼間人口は、夜間人口+流入人口ー流出人口で計算される。夜間人口からどれだけの増減があるか見る。
流入・流出人口は、通勤・通学人口から計算される。他の自治体に通勤・通学する場合は流出人口となり、自分の自治体に通勤・通学者が来る場合は流入人口となる。
数値からわかること
夜間人口が昼間人口より多い場合は、昼間は外に出ていく人が多いということ。都市近郊のベッドタウンにこの傾向がみられる。
昼間人口が夜間人口より多い場合は、昼間にたくさん人が入ってきているということ。つまりたくさんの人が働きに来ているということで、都心にこの傾向がみられる。
具体的な数値
- 東京都市圏・・・東京←埼玉・栃木・茨城・千葉・神奈川
- 名古屋都市圏・・・愛知←三重・岐阜
- 大阪都市圏・・・大阪・京都←滋賀・奈良・和歌山・兵庫
という構造が見て取れる。
また、この中でも東京都市圏を細かく見ていくと、
上の図のように、
- 東京都心部←周辺の衛星都市
特に東京都千代田区は昼夜間人口比率が全国最高の1355(2020年)となっており、都心部の人口の少なさと流入人口の多さが見て取れる。
逆に、都心に近いベッドタウンの埼玉県川口市では82.5(2020年)と、多くの人口が昼間に流出していることがわかる。
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