冠位十二階
概要
冠位十二階とは、飛鳥時代の推古天皇の時代に制定された日本で初めての冠位。
概要
冠位十二階というのは、優秀な人材を抜擢するための制度です。 これ以前は氏姓制度によって、中央の貴族や地方の豪族に仕事を割り振っていました。 つまり家柄によって仕事が決まっていたのです。 しかし冠位十二階の制定によって、優秀な人材は地位を向上させることができるようになりました。 「徳・仁・礼・信・義・智」の六つを大小に分けて12個にし、冠の色によって位がわかるようにしたと言われています。
また、「姓」は「氏族全体」に与えられたのに対して「冠位」は「個人」に与えられたので、個人を評価していくようになったと言われています。(※1)
豆知識
天皇や蘇我馬子は冠位を持っていません。 理由は簡単。彼らは「冠位をもらう側の人間」ではなく「冠位を与える側の人間だった」からです。
備考
(※1)実際のところは氏族の勢力と冠位もリンクしているような節があり、人材登用が一気に進んだというわけでもなかったようです。
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