【和歌篇】日本文学史マスターへの道⑧『新古今和歌集』
第8代『新古今和歌集』
《成立時期》
- 元久2(1205)年
《宣下者》
- 後鳥羽上皇
《撰者》
- 源通具
- 藤原有家
- 藤原定家
- 藤原家隆
- 藤原雅経
《序》
あり
《編集プロセス》
建仁元(1201)年7月27日に御鳥羽院の命によって二条殿の弘御所の北面に和歌所が再建され、
建仁元年11月3日、院宣により選者が決定し
、建仁3年4月20日に選歌進上した。
元久元年7月22日に部類に従い再編成する下命があり、
元久2年3月26日に選集完了の竟宴が行われた。
ただ、仮名序・清書は未完成で、真名序を附した中諸本であった。
2日後にはすでに切り継ぎが行われた。
《撰者注記》
伝本中に名前の略字や数字による略号が付されているもの。
《年預》
- 源家長
《寄人》
- 左大臣良経
- 内大臣通親
- 天台座主慈円
- 入道釈阿
- 頭中将通具
- 散位有家
- 左少将定家
- 上総介家隆
- 右少将雅経
- 左兵衛佐具親
- 寂蓮
《隠岐本》
後鳥羽院が承久の役により沖に流された後に改修した新古今集のこと
《本歌取・本説取》
有名な古歌の表現の一部分をとって歌を構成し、古歌の世界を背景に表現や語調の重層化や複雑化を図る技法のことで、古歌の代わりに物語や漢詩文を用いると本説という。