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荀子


荀子 『荀子』

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「人の本性は悪」ではない!「性悪説」の正しい意味を読んでみても面白いかもね。

ここから、荀子の大きな思想の軸を3つ紹介するよ。

荀子の思想① 性悪説(礼治主義)

  • 社会維持を願ったとしても、人の本性が悪であり、倫理観がなければ、人間の内部に何か求めることはできず、人間の外側に何か方法を生み出すしかないと考え、人々に礼のルールを学ばせ、礼を基準として国家や社会を統治するべきであるという礼治主義を掲げた。

*法治主義は法による規制で外部から規制するというもので、礼治主義同様に人間の外側からの規制である。

  • 法治主義は君主の恣意的な判断ではなく法による判断で国家を統治するという考えのもと成り立っており、儒家の荀子が説いた礼治主義を発展させたものではあるが、規範とする言葉が聖人の道を説く書物であることを否定し、あくまで法(成文法)こそ規範とすべきとした。

荀子の思想② 正名思想

  • 名称が存在する目的を身分格差の表示や社会秩序の維持事物の同異を区別することで、人間の活動に支障が生じないようにする点としている。

  • 名称には必然性がなく、皆の約束によって使い続けられることで普遍性が獲得されるという過程を示している。

  • つまり、名称は人間の約束であるという思想である。

荀子の思想③ 天人の分

  • 「天人の分」とは、人間は人間の領分を守り、自然の領域に手を出すべきではないという思想である。

  • 点が万物を生み出す構造は人間の知恵では解明できないため、無駄な努力はしないという内容である。

  • これは天に対する無関心を勧めているものであり、天への祈りは万物の実情を見失うという考えである。

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