アグロバクテリウム
アグロバクテリウムとは
プラスミドを持つ細菌のこと。
植物細胞に感染することで、自身の持つプラスミドの一部を植物細胞にいれる、つまり、遺伝子を導入する。
「プラスミド」と聞くと、真っ先に連想するのは大腸菌かもしれないが、アグロバクテリウムは植物に対して遺伝子導入を行うことができる、という点で、大腸菌と異なる。
実際高校生物では、植物の遺伝子組換え(遺伝子導入)の例として取り上げられることが多い。
ではここで、アグロバクテリウムによる、植物の遺伝子導入方法について見ていこう。
遺伝子導入のながれ
ながれは、以下の図のようになる。
①アグロバクテリウムからプラスミドを取り出して、植物に導入したい遺伝子(DNA)を取り込ませて、また細胞内に戻す。(ここは大腸菌のプラスミドを扱う場合と同じ)
②植物細胞と同じ培地で培養する。この時、植物細胞がアグロバクテリウムに感染して、プラスミドの目的遺伝子が植物細胞の核に入る。
③目的の遺伝子が入った植物細胞の塊を培養し、細胞を再分化させる。
このようにしてできた植物を、「トランスジェニック植物」という。
※目的遺伝子がどのようにして植物細胞の中に入るのかなど、導入方法の詳細は、高校生物では知らなくてもいいため、今回は割愛しました。気になる人は調べてみて!
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