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平家物語の和歌で古典力アップ!「巻十一」


平家物語の和歌で古典力アップ!

『源氏物語』はなんとなく知っているけれど、『平家物語』はさっぱりわからないのでは?

源氏と平氏は、源平合戦で対立するものという認識があるでしょうか?

『平家物語』は軍記物語呼ばれ、合戦を描いています。

『源氏物語』とは一味違う世界をしてみてはいかが?

このサイトは、『平家物語』に出てくる和歌だけに絞って、単語力の強化や『平家物語』が読んだ気になれるような感覚を持つために作成しました。

【このサイトを特におすすめする人】

  • 受験生で古典単語が全然わからない人

  • 受験生で和歌が全然わからない人

  • 『平家物語』を軽〜く知りたい人

では、早速学びスタート!

82 ながむれば ぬるる袂に 宿りけり 月よ雲居の 物語りせよ

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[現代語訳]

物思いに泣きながら眺めていると、濡れた袖の涙の海に月影が宿っている、ああ月よ、なつかしい雲の上宮中の物語りをしておくれ

by林望『謹訳平家物語』

83 雲の上に 見しにかはらぬ 月影の すむにつけても ものぞかなしき

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[現代語訳]

雲の上に、昔見たのとすとしも変らぬ月影が住む…私はもう宮中からは遠いところに漂う身となっているのに…ああ、その月影が澄むにつけても、私の心は悲しいばかり

by林望『謹訳平家物語』

84 我が身こそ あかしの浦に 旅寝せめ 同じ波にも 宿る月かな

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[現代語訳]

我が身は、こんなふうに明石の浦に旅寝をすることになってしまったが、なんとその同じ浦の浪に宿っている月の光よ、そなたはどんな思いであろうか…

by林望『謹訳平家物語』

85 八雲たつ 出雲八重がき つまごめに 八重がきつくる その八重垣を

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[現代語訳]

八重にも雲が立ちとめている出雲、その八重の雲のように八重の垣に妻を籠らせようとて作る、その八重垣よ、ああ

by林望『謹訳平家物語』

86 都をば 今日を限りの せき水に また逢坂の かげやうつさん

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[現代語訳]

都を見るのももう今日が限りと急ぎ立てられてゆく、その関の清水に、ことは進坂だけれど、またもう一度逢うて自分の影を映すことができるだろうか

by林望『謹訳平家物語』

87 せきかねて 涙のかかる 唐衣 のちの形見に ぬぎぞかへぬる

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[現代語訳]

寒き止めることもできぬままに、涙のかかっている唐衣、これを後の形見として脱ぎ替えたことでございます

by林望『謹訳平家物語』

88 ぬぎかふる 衣も今は 何かせむ 今日を限りの 形見と思へば

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[現代語訳]

脱ぎ替えてくださった衣も、今となってはなんの役に立ちましょう。それが今日限りの命のあなたの形見だと思えば

by林望『謹訳平家物語』

巻十一の絵巻

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