文学史コレを押さえろ!「言文一致」篇
文学史コレを押さえろ!「言文一致」篇
ここでは、言文一致の文学史に関して、受験で最低限知っておかないといけない知識をまとめるので、もし受験で必要な人はぜひ活用を!
ビジュアル理解
まずはビジュアルでの全体像は以下の通り。
では、それぞれ確認していこう。
文学史で速攻のポイント
文学史で押さえておくべきポイントは下の3つ。
- 主義思想(文壇) は何か
- 代表作品は何か
- 代表人物(作品の作者)を覚えよう
言文一致の文学史について、それぞれのポイントを確認していこう。
主義思想(文壇)について
言文一致の文学史で覚えるべき主義思想は以下の通り。
①戯作
→江戸で流行った通俗小説などの総称のこと。
②翻訳
→外国文学の日本語に訳したもの。
③政治小説
→政治関連をテーマとした小説のこと。
④擬古典主義
→江戸文学を見直す動きのこと。
⑤写実主義
→勧善懲悪ではなく、ありのままの人間を描くという思想。
代表作品について
それぞれのジャンル①〜③に対して、代表作品を挙げると以下の通り。(上のビジュアルでも確認しよう!)
ビジュアルで理解して、様々なジャンルを頭の中で整理しよう。
①戯作
→『西洋道中膝栗毛』・『安愚楽鍋』・『柳橋新誌』
②翻訳
→『花柳神話』
③政治小説
→『渓谷美談』・『佳人乃奇遇』・『雪中梅』
④擬古典主義
→『二人比丘尼色懺悔』・『金色夜叉』・『五重塔』・『風流仏』
⑤写実主義
→『小説神髄』・『当世書生気質』・『浮雲』・『あひびき』・『小説総論』
代表人物について
上の具体的な作品の人物に関して覚えておく事項は以下の通り。
①戯作
-
『西洋道中膝栗毛』・『安愚楽鍋』:〔作者〕仮名垣魯文
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『柳橋新誌』:〔作者〕成島柳北
②翻訳
- 『花柳神話』:〔作者〕丹羽純一郎
③政治小説
-
『渓谷美談』:〔作者〕矢野龍渓
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『佳人乃奇遇』:〔作者〕東海散士
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『雪中梅』:〔作者〕末広鉄腸
④擬古典主義
- 『二人比丘尼色懺悔』・『金色夜叉』:〔作者〕尾崎紅葉
【補足】 結社硯友社と雑誌我楽多文庫も名前を覚えておこう!
- 『五重塔』・『風流仏』:〔作者〕幸田露伴
⑤写実主義
-
『小説神髄』・『当世書生気質』:〔作者〕坪内逍遥
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『浮雲』・『あひびき』・『小説総論』:〔作者〕二葉亭四迷
詳細リンク
それぞれの詳細は、以下のリンク先で確認しよう。 (順次公開予定)