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不対電子


概要

「不対電子」とは、電子対を作っていない一人ぼっちな最外殻電子のこと。不対電子同士を共有することで共有電子対が作られます。

不対電子_1.png

不対電子を持つ状態は閉殻構造を取っていないためとても不安定です(*注1)。

上級者向けの詳細

特に疑問がなければ「概要」の内容だけで十分ですが、超細かいことが気になる系男子(女子)向けに少しだけ。

よく考えると、電子殻を習ったときは電子対とか不対電子とかって言われませんでしたよね。単にL殻には最大8個電子が入るよ、というだけでした。ではなぜ電子式を習うときには「電子対を作らないと不安定」のような話が出てくるのでしょうか。

結論から言うと実は、電子殻に入る電子には2つの種類があります。詳しくは大学の知識が必要ですが、例え話をするなら(生物学な性として)男女の違いがあるイメージです。そして電子殻の中では、男女がカップルを作っていきます(*注2)。

つまり 番目の電子殻に個の電子が入ると言うのは、組のカップル電子が入る と言うことだったわけです。このような大学知識があるため、電子対や不対電子の概念が出てきています。もちろん以上では「電子の2つの種類とは結局なんなのか」「なぜカップルを作ると安定なのか」などは何も説明していませんので、ここではふーんそんなのがあるのかー程度に理解しておきましょう。

補足

  • (*注1)だから共有電子対になりたがります。また有機化学の反応では、不対電子の不安定さによって反応が進むことがあります。詳しくは「ラジカル」をチェック!
  • (*注2)某S予備校のある先生は「男電子〜♡女電子〜♡」と言っていました。
  • 詳細で話した電子の種類を「スピン」と呼びます。どうしても気になる人は調べてみてもいいかもしれません。

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