カシミール問題
カシミール問題
カシミール地方はどの国の領土なのか、インド・パキスタン・中国が争っている領土問題。
現在でも確定しておらず、紛争の火種となっている。
事の発端
「藩王国」
事の発端は、カシミール藩王国の帰属問題であった。
英領インド帝国は、多くの藩王国に分かれていた。江戸時代の藩のようなものだと思えばよい。
藩王国の帰属問題
インドが独立する際、それぞれの藩王国はインドとパキスタンのどちらにつくかを選ぶ必要があった。
そしてカシミール藩王国では、住民の多くはイスラム教徒でパキスタンへの帰属を希望していたが、藩王がヒンドゥー教徒でインドへの帰属を希望した。
第一次印パ戦争
これに納得できず、イスラム組織の民兵がカシミール地方に侵攻。藩王はインドへ支援を要請し、インド軍が派遣されるとこれに対抗してパキスタンが派兵。第一次印パ戦争が始まった。
この結果、カシミール地方の6割程度をインド、残りをパキスタンが実効支配することになった。
その後
1962年には中印国境紛争によりアクサイチン地方が中国に占領され、現在に至るまで中国が実効支配している。
1965年にはパキスタンがインドの実効支配地域に侵入し第二次印パ戦争が発生し、2020年にも小規模な衝突が起こるなど、現在に至るまで紛争の火種となっている。
現在の実効支配領域は、図のようになっている。
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