古代ギリシアでは民主制の下で豊かな文化が育まれました。
これらの文化はヘレニズム時代に東方に普及し、「ヘレニズム文化」と呼ばれるようになります。
〜前3世紀
ギリシア人の宗教は多神教で、そうした神々との関わりをうたったホメロスやヘシオドスの叙事詩から文学が始まります。
民主制が浸透すると、劇の鑑賞が市民の義務となります。
アイスキュロス、ソフォクレス、エウリピデスの「三大悲劇詩人」や、喜劇作家のアリストファネスらが代表的な劇作家です。

一方で合理的根拠で説明しようとする態度もうまれ、イオニア自然哲学が発達します。
万物の根源を水としたタレス、数としたピタゴラスなどが有名です。
ヘレニズム時代には「ユークリッド幾何学」と呼ばれる平面幾何学を体制したエウクレイデスや、アルキメデスなどが活躍しました。
また弁論も盛んになり、説得を職業とするソフィストが現れます。
これに対しソクラテスは真理の絶対性を説きました。
その弟子であるプラトン、アリストテレスも有名で、後のスコラ学に影響を与えました。
ヘロドトスやトゥキディデスは歴史学の祖と呼ばれ、批判的に歴史を捉えました。
ポリスに囚われない世界市民主義(コスモポリタニズム)の考えかたも普及し、哲学分野ではエピクロス派やストア派が盛んになります。
美術の領域では、アテネのパルテノン神殿が有名です。
フェイディアスに代表される彫刻が施されている、ドーリア式の神殿です。



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