スプロール現象
簡単なまとめ
市街地が無秩序に拡大すること。
- インフラ整備効率の悪化
- 自動車交通への依存→交通渋滞の悪化、中心市街地の衰退
などの欠点が存在する。
日本では、スプロール現象を防ぐため市街化調整区域を設定し、市街地の拡大を防止している。
スプロール現象
sprawl は「まとまりなく、不規則に」という意味で、転じて都市が無秩序に拡大することをスプロール現象という。
住宅地や商業施設が低密度・虫食い状に広がり、市街地・住宅地が薄く広く広がる。
通常、市街地は計画されてつくられる。十分に計画して市街地を整理することで、水道、電気、ガスなどのインフラの効率的な整備、効率的な交通網の整備などが可能になる。
(無秩序に拡大した都市)
問題点
- 低密度に都市が広がるため、上下水道・電気などインフラの整備延長が使用量に対して長く、整備効率が悪くなる。
- 低密度な市街地での移動は、自動車がほとんどを占める。このため交通渋滞が悪化する。
- 道路整備が追いつかず、渋滞が悪化する。
対策
英国の大ロンドン計画では、ロンドン市街地の外側にグリーンベルトを設け、グリーンベルトでの市街地開発を制限して市街地の拡大を抑制した。
日本では、都市の外縁に市街化調整区域が設定されている。市街化調整区域では、住宅や商業施設の建設が原則認められないなど厳しい制限がかけられている。
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