キメラ動物
キメラ動物とは
1つの個体の中で、いくつかの遺伝子型や種が異なる細胞が混じっている生物のこと。
キメラ動物は、免疫分野などの研究に役立ったり、遺伝子組換え動物やノックアウト動物を生み出すのに役立ったりする。
どんな実験で使われるのか気になる人は調べてみて。
要は、実験のために人為的につくられる(人為的にしかつくれない)動物ということだ。
キメラ同士を交尾させても、キメラの子どもが生まれるということはない。
キメラ動物の代表例としては、キメラマウスが挙げられる。
キメラ動物ができるまで
ここでは、キメラマウスができるまでを述べる。
①胚盤胞の内部から、内部細胞塊を取り出す。
②内部細胞塊を培養しES細胞を作成する。
③別の系統のマウスの胚盤胞に注入する。
④母親体内に戻す。
すると胚盤胞では、A形質の細胞も、B形質の細胞も、それぞれ増殖するので、
生まれたマウスの体にはランダムでA形質の細胞とB形質の細胞の2種が存在することとなる。
ちなみに
どうでもよい雑学だが、「キメラ」という言葉は、ギリシャ神話に出てくる、 顔はライオン、体はヤギ、尻尾はヘビの伝説の生物「キメラ」に由来してるそう。
たしかに一個体の生物でいろんな形質を持ってるし、納得だよね(笑)
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