アプリ「okke」で効率よく学ぶ!

全反射


概要

下のような波の屈折の状況を考える。

Untitled 1 P1.png

このような屈折の向き(境界面に向かって折れ曲がるような屈折)は、媒質 の中での波の速さ が、媒質 の中での波の速さ より小さい場合に起こる。このとき屈折の法則より、

となり、確かに つまり入射角より屈折角の方が大きくなることが確認できる。

ここで、入射角 をどんどん大きくしていくと、ある値 となったときに、屈折角 となる。この入射角の値 臨界角をいう。

Untitled 1 P2.png

このとき屈折の法則より、

が成り立つ。(ただし、媒質 の中での波長を 、媒質 の中での波長を とおいた)

より、これは、

と変形できる。つまり、臨界角は、媒質ごとの速さや波長の比や、(相対)屈折率から求めることができる。

そして、入射角 が臨界角 以上になると、波は媒質 の中に屈折して入っていくことはできなくなり、境界面で全て反射する。このような現象を全反射という。

補足

よく勘違いすることとして、波が屈折する(できる)場合には、反射波は存在しないと思いがちだが、実はそうではない。波が屈折するときにも、一部の波は反射している。全反射のときは、屈折していた波も全部反射波になってしまうようなイメージ。

Untitled 1 P1 77.png

タグ

# 全反射
# 屈折の法則
# 臨界角