南北朝時代(中国)
概要
三国時代の後の、王朝が興亡する時代です。
長江を境にそれぞれで国が立てられたため南北朝時代と呼ばれます。
まとめ→中国王朝
時代
4世紀初頭〜6世紀末
詳細
国政
晋が倒れた後、華北(長江以北)で遊牧民族の政権が興亡し、五胡十六国と総称されますが、鮮卑の立てた北魏により統一されます。
孝文帝は均田制や漢化政策などで安定に努めますが、軍人の反乱をきっかけに分裂、その後その地に興亡した五王朝をまとめて北朝と呼びます。
華南(長江以南)では一度は滅んだ晋の一族である司馬睿が晋を復興します。
復興された後の晋を指し東晋と呼びますが、すぐに倒れ四王朝が興亡し、まとめて南朝と呼ばれます。
この長期にわたり続いた南北朝は、北朝出身の軍人楊堅が統一し、隋を立てたことにより終結します。
文化
動乱の時代であった南北朝時代には、国の統制からの開放や移動の中で多様な思想が生まれます。
仏教が広まり、西域の仏図澄や鳩摩羅什は布教や翻訳に貢献、法顕は直接インドにわたり学びました。
敦煌の塑像や北魏の雲崗や竜門の石像などで仏教の世界観はより広まりました。
仏教や道家などの融合によって生まれた道教が成立したのもこの時代です。
道士の寇謙之は教団を作り力を伸ばしたとして知られています。
また、世俗を離れた「清談」が流行し、田園への憧れをうたう陶潜の詩が名を馳せ、華やかな四六駢儷体の詩が「文選」に収められるなど、動乱の時代ならではの文学も花開きます。
絵画では顧愷之、書では王羲之が有名でした。
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