寛政の改革

概要

寛政の改革とは、江戸時代に行われた政治改革。 享保の改革や天保の改革と合わせて、江戸時代の三大改革と呼ばれる。

背景

田沼意次が政治を担当した後も、日本は全国的に財政難に苦しんでいました そこで立ち上がったのが松平定信です。

松平定信は白河藩主として、天明の飢饉を乗り越えた経験がありました。 その手腕を認められた松平定信は、幕府の政治改革を任されます。 しかし、幕府内部では依然として田沼意次の勢力が残っていました。 こうして旧田沼意次派と松平定信派が対立することになり、政治は混乱してきます。

そのような政治的混乱は民衆の混乱も引き起こしました。 日本全国で打ちこわしが発生し、江戸でも大規模な打ちこわしが発生します。 その責任を取らされて旧田沼意次派は政治から締め出され、松平定信派により政治改革が行われていきます。 この幕政改革が寛政の改革です。

詳細

このような経緯がありましたので、松平定信は今まで田沼が行ってきた政治を否定して伝統的な政治に戻していきます。 お手本にしたのは、享保の改革です。 寛政の改革では支出を減らして、収入を増やすためにさまざまな政策を行いました それらの政策が

• 貧民救済
• 棄捐令
• 寛政異学の禁
• 蝦夷地開発

などの政策です。

しかし松平定信は、当時の将軍徳川家斉とその父である一橋治済との関係がうまくいかなくなったことにより６年ほどで失脚してしまいました。