概要
3 点 A,B,C が頂点の三角形の重心 G の位置ベクトルは
OG=3OA+OB+OC
で表される(平面、空間どちらでも成り立つ)。足して 3 で割るだけという、高校数学の公式の中でも、だいぶ頭に優しい式。
位置ベクトルなので、基準の点 O はどこでもOK。下では原点として話を進める。(位置ベクトル、なんじゃそら?という方は、こちらの辞書で確認)
証明

BC の中点 M の位置ベクトルは、分点公式(分点公式の辞書はこちら)より
OM=2OB+OC
と表される。三角形 ABC の重心 G は、AM を 2:1 に内分することから、分点公式より
OG=2OA+OM=2+1OA+2×2OB+OC=3OA+OB+OC
となって示される。平面で書いてるが、空間でも上の式は全く同様に成り立つ。
補足
よく出てくるが、直感的にも思い出しやすい公式。せっかくなので、 成分での計算にも慣れておこう。
3点 A(x1,y1),B(x2,y2),C(x3,y3) を頂点とする三角形の重心の座標は
(3x1+x2+x3,3y1+y2+y3)
で表される。x 座標、y 座標、それぞれ仲良く平均を取ればOK。空間座標の場合は、z 座標も平均をとればOK。
また、この重心公式は複素数平面でも使える(数学III)。つまり、複素数平面上の 3 点を A(za),B(zb),C(zc) とすると、複素数平面上の三角形 ABC の重心に対応する複素数は、
3za+zb+zc
で求められる。