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強調構文


強調構文とは

英文で、強調したい語句を It is ( ) that … の ( ) の位置に入れて表すことがあり、これを強調構文といいます。

元の文の主語や目的語、または副詞(句・節)などが ( ) に入り、元の文の残りの部分は that 以下にそのまま残します。作り方を押さえましょう!

例えば、この文を考えてみましょう。

His speech motivates us.
(彼のスピーチは我々を鼓舞する)

※ 鼓舞する、というのは、「ウオー!」という状態にすることです。

この主語の「His speech」の部分を強調したいときは、It is ~ that … で挟んで

It is his speech that motivates us.
(我々を鼓舞するのは、他でもない、彼のスピーチだ)

となります。簡単ですよね?

目的語の us も強調できますよ。必ず前に持ってきてから It is ~ that … で挟みます。他はまとめて that 以下に押し込みます。

It is us that his speech motivates.
(彼のスピーチが鼓舞するのは、他でもない、この我々だ)

okedic_英語.021.jpeg

伝えたいキモチ

では、なんでわざわざこんな強調構文を使うのでしょうか?それは、「他ではなく、これなんだ!」 ということを伝えたいからです。

上の日本語訳でも実は入れてたのですが、例えば

It is his speech that motivates us.
(我々を鼓舞するのは、他でもない、彼のスピーチだ)

という英文では、「我々を鼓舞するのは、お金でもなく、名誉でもなく、彼のスピーチなんだ!」 みたいな気持ちが込められています。

His speech motivates us.
(彼のスピーチは我々を鼓舞する)

と、もし強調構文を使わないで書くと、確かに彼のスピーチも我々を鼓舞するけれども、言ってないだけで他にも鼓舞するものがあるかもしれませんね。

okedic_英語.021.jpeg

形式主語との違い

It is ~ that … を見ると、反射的に形式主語の構文だ!と思う方がいるかもしれません。

どうやって見分ければいいかわかりますか?

コツは、It is と that を取っ払って、並び替えれば意味の通る完全な文になるのであれば強調構文です。

ただ強調したいものを前に持ってきて、It is ~ that … で挟んだだけですからね。

形式主語の場合は、そうはいきません。

It is an important evidence that you know the person.
(あなたがその人物を知っていることは重要な証拠だ)

→ It is と that を取っても、an important evidence が入る場所がないので文になりません。なので、これは形式主語の構文です。形式主語 It に that 節を入れて訳しましょう!

補足

主語や目的語だけではなく、副詞(句・節)も強調できる点に注意です!(SVCの補語は強調できません)

It is because he is kind that everyone likes him.
(みんなが彼のことが好きなのは、他でもない、彼が優しいからだ)

こんな感じで特に副詞節が入ると、It is と that が離れてしまって見つけづらいので、英文和訳の問題でよく聞かれます。離れていても、It is ... that に要注意です。

過去形の場合は、もちろん It was ~ that … の形になります。

また、強調したいものが人の場合には、that ではなく who を、人以外のものの場合には、which を用いてもOKです。

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