適応放散
適応放散とは
ある一つの種が広範囲にわたって色んな環境に適応して、多様な種に分化すること。
それぞれの環境に対応して多様化した結果、姿かたちは全く異なるものになるものの、基本的な構造が同じ器官が残っている。
これを、「相同器官」という。
例えば、
- ヒトの手、
- クジラの胸びれ、
- 鳥の羽
は、相同器官である。
見た目は大きく異なるが、骨の数などが一致しているのだ。
相同器官が存在することは、適応放散の証拠になる。
適応放散の例
オーストラリアに有袋類(おなかに子どもをいれて育てるポケットがある生物)が多いのはご存じだろうか。
他の大陸と違って、オーストリアでは、有袋類の種が多く生存する。
これは適応放散の一つだ。
昔々、有袋類は世界各地に分布していた。だが、真獣類との生存競争に負けてしまい、絶滅してしまった⋯
一方で、オーストラリア大陸では、たまたま有袋類が生き残り、空、山、平地、色んな環境に適応して、有袋類の一つの種から様々な種に分岐した、ということである。
この場合、おなかの袋は「相同器官」なのである。
適応放散は、収束進化と比較して理解しておこう!
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