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小胞体


小胞体とは

小胞体(しょうほうたい)は、真核細胞の細胞小器官の一つである。

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以下では、小胞体の構造と主な機能について解説します。

構造

小胞体は、一重膜で囲まれた構造をしており、核膜の外膜からつながっていて、細胞質基質中に広がっている。

小胞体には、表面にリボソームがくっついている「粗面小胞体」と、くっついてない「滑面小胞体」がある。

(リボソームがくっついていると表面がごつごつとしていて、くっついていないと滑らかなことからそう呼ばれるのだろう。)

2種類の小胞体では、以下のように形状が少し異なる。

  • 粗面小胞体→扁平な袋がつながったような構造
  • 滑面小胞体→管状の構造 E888831DEA024CF3B1522CE7583CF743.jpeg

また、両者では、機能も異なる。

機能

小胞体は、生命活動において多くの役割を果たしている。その中で、教科書や資料集に記載のある主な機能を以下で説明する。

粗面小胞体の機能

  • タンパク質の輸送
    粗面小胞体は、リボソームによって合成されたタンパク質を取り込み、ゴルジ体へ輸送する。

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滑面小胞体の機能

  • グリコーゲンや脂質の合成と分解.
    粗面小胞体は、一部の細胞でグリコーゲンや脂質の代謝に関与している。
    例えば、肝細胞の粗面小胞体は、グリコーゲンの分解や新たなグリコーゲンの合成に関与する。また、脂肪細胞の粗面小胞体は、脂質の合成や分解に関与する。
  • カルシウムイオンの貯蔵.
    小胞体は、細胞内におけるカルシウムイオンの貯蔵場所としても機能し、細胞内において重要な役割を果たすカルシウムイオンを、必要な時に必要な量を放出する。
  • 薬物の解毒.
    (主に肝臓の細胞の)滑面小胞体は、薬物の解毒に関与している。

まとめ

小胞体は、細胞内でタンパク質の輸送、グリコーゲンや脂質合成と分解、カルシウムイオンの貯蔵、薬物の解毒など、生命活動において不可欠な役割を果たしている。

ちなみに

最近の高校の教科書では、「小胞体」として、粗面小胞体の機能しか紹介されていないことが多いので、他の機能はそのうち覚えなくてよくなるのかもしれません⋯

(最近は「粗面小胞体」「滑面小胞体」というワードすら消えつつある⋯)

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