小胞体(しょうほうたい)は、真核細胞の細胞小器官の一つである。

以下では、小胞体の構造と主な機能について解説します。
小胞体は、一重膜で囲まれた構造をしており、核膜の外膜からつながっていて、細胞質基質中に広がっている。
小胞体には、表面にリボソームがくっついている「粗面小胞体」と、くっついてない「滑面小胞体」がある。
(リボソームがくっついていると表面がごつごつとしていて、くっついていないと滑らかなことからそう呼ばれるのだろう。)
2種類の小胞体では、以下のように形状が少し異なる。

また、両者では、機能も異なる。
小胞体は、生命活動において多くの役割を果たしている。その中で、教科書や資料集に記載のある主な機能を以下で説明する。

小胞体は、細胞内でタンパク質の輸送、グリコーゲンや脂質合成と分解、カルシウムイオンの貯蔵、薬物の解毒など、生命活動において不可欠な役割を果たしている。
最近の高校の教科書では、「小胞体」として、粗面小胞体の機能しか紹介されていないことが多いので、他の機能はそのうち覚えなくてよくなるのかもしれません⋯
(最近は「粗面小胞体」「滑面小胞体」というワードすら消えつつある⋯)
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