体液性免疫
体液性免疫は生物と生物基礎両方で登場するので、2段階で説明します◎
体液性免疫とは
B細胞や抗体が主体となり、抗原抗体反応によって抗原を不活化する。
(やっつけるのではなく、弱らせる、というイメージ!)
例)多くの予防接種、血清療法。血液型判定など
ちなみに、自然免疫までで排除されなかった非自己の物質を「抗原」と呼ぶ。
免疫反応には数日かかる。
体液性免疫のながれ(生物基礎var)
①免疫細胞(主に樹状細胞)が、リンパ節で、分解した抗原の一部を手に乗せて提示。(抗原提示)
②数あるT細胞のうち、抗原の一部と対応した手を持つT細胞が、抗原を認識すると、増殖し、分化してヘルパーT細胞になる。
この時同時に、数あるB細胞のなかで抗原と対応した手を持つB細胞が、抗原を分解して一部を手に乗せて提示する。
③ヘルパーT細胞がB細胞が提示した抗原の一部に結合すると、B細胞が増殖し、分化して形質細胞(抗体産生細胞)になる。 この時一部は分化せず、記憶細胞として残る。
④形質細胞が抗体を出す。抗体は免疫グロブリンというタンパク質でできている。 これがリンパ節を出て血管に乗せて抗原の場所まで運ばれる。
⑤抗原にくっつき、抗原を不活化する。(抗原抗体反応)
⑥ヘルパーT細胞により活性化されたマクロファージによって食作用により取り込まれ、分解される。
体液性免疫のながれ(生物var)
以下生物基礎と異なるポイントをまとめておく。
【ポイント】
- 抗原提示する手はMHC抗原という。
- T細胞が抗原を認識する手をTCR、B細胞が認識する手をBCRという。
- 図の3か所で、TCRが結合したときに「インターロイキン」というサイトカインが出ている。
- 抗体の構造も覚えておくこと!抗原に結合するのは可変部。
体液性免疫について、動画で学びたい人は、「おうち生物 36. 適応免疫」をチェック!
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