芳香族カルボン酸
概要
「芳香族カルボン酸」とはそのまんまで、ベンゼン環にカルボキシ基
芳香族カルボン酸は、脂肪族カルボン酸とほぼ同じ反応性と考えてOKです。弱酸性だったり、アルコールとエステル化したりします。ただし芳香族カルボン酸特有の話として、過マンガン酸カリウム
詳細
種類
芳香族カルボン酸はベンゼン環に
反応
芳香族カルボン酸だからといって、特別に覚えておきたい反応は特にありません。カルボン酸の反応を覚えておけば問題なし。
製法
(1) アルキルベンゼンの酸化
アルキルベンゼンを過マンガン酸カリウム
アルキル基は電子供与性の官能基なので、ベンゼン環に結合することで少しプラスになります。そこに
とりあえず、根元が炭素なら何がついてても
(2) コルベ・シュミット法
コルベ・シュミット法は、医薬品の原料である「サリチル酸」の製法です。ナトリウムフェノキシドに高温・高圧下で二酸化炭素を作用させ、弱酸遊離反応でサリチル酸を得ます。
ベンゼン環には、陽イオンが攻撃する置換反応が起きやすいです。さらに、フェノールの塩はオルト-パラ配向性のため、より置換反応が起こりやすくなっています。二酸化炭素は各結合で微妙に極性があり(*補足2)、中心の炭素が微妙にプラスになっているので、高温・高圧条件下で置換反応を起こします。
ただし、この置換反応で
知識から抜けやすいですが、稀に問われる反応なので覚えておきましょう。
補足
- (*補足1)銅鐸をポケモンにしようと思った発想はとても好きです。
- (*補足2)二酸化炭素は、2つの結合の極性が打ち消し合うことで、分子全体としては無極性分子となっています。