「芳香族カルボン酸」とはそのまんまで、ベンゼン環にカルボキシ基

芳香族カルボン酸は、脂肪族カルボン酸とほぼ同じ反応性と考えてOKです。弱酸性だったり、アルコールとエステル化したりします。ただし芳香族カルボン酸特有の話として、過マンガン酸カリウム

芳香族カルボン酸はベンゼン環に

芳香族カルボン酸だからといって、特別に覚えておきたい反応は特にありません。カルボン酸の反応を覚えておけば問題なし。

アルキルベンゼンを過マンガン酸カリウム

アルキル基は電子供与性の官能基なので、ベンゼン環に結合することで少しプラスになります。そこに

とりあえず、根元が炭素なら何がついてても

コルベ・シュミット法は、医薬品の原料である「サリチル酸」の製法です。ナトリウムフェノキシドに高温・高圧下で二酸化炭素を作用させ、弱酸遊離反応でサリチル酸を得ます。

ベンゼン環には、陽イオンが攻撃する置換反応が起きやすいです。さらに、フェノールの塩はオルト-パラ配向性のため、より置換反応が起こりやすくなっています。二酸化炭素は各結合で微妙に極性があり(*補足2)、中心の炭素が微妙にプラスになっているので、高温・高圧条件下で置換反応を起こします。

ただし、この置換反応で

知識から抜けやすいですが、稀に問われる反応なので覚えておきましょう。
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